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学校案内

「学くん!」


学校案内に出掛けようとすると、よく知っている男の子が学くんを呼び止めた。


「学童行こう!」


この子の名前は、福井空(ふくいそら)くん。

私にとっても懐いてくれている子なの。

空くんも本当に可愛くて、ツヤツヤの黒髪に、色白な肌。よく見たら青色の目をしているのがとても綺麗!

凄く頭が良くて、時々びっくりする様な事を言うんだよね。

見た目とのギャップが凄いと言うか。


「あー、ごめん!おれ、これから杉田さんに学校を案内するんだ。」

「わかった。じゃあ先に行ってるよ。」

「おう!」


空くんは駆け足で学童に向かった。

...と思ったら、Uターンして戻って来た。


「自己紹介してなかった。

おれは福井空!じゃあね。」


わざわざ自己紹介しに戻って来てくれたみたい。


「(ありがとう!空くん!)」


本当、良い子だよなぁ...。



「ここがほけん室で、ここが...」


学くんと一緒に、校舎を見て回る。


「?」


1階の奥に、妙に他とは雰囲気を漂わせている扉があった。


「長田くん、この部屋は?」

「わかんない!」

「え!?」

「先生が、あけちゃダメって。」


何それ!?開かずの間!?

ちょっと気になるけど...。


「そ、そうなんだ。」


学くんを巻き込む訳には行かないので、

気にしないでおく事にしよう。



「杉田さんは、どこ小だったの?」

「え!!?えっと...佐久良(さくら)小学校!!」


私は咄嗟に自分の母校を答えた。


「さくら小学校...?どこ?」

「ここから車で20分ぐらいの所だよ。」

「へぇ〜そうなんだ。」



3階にある音楽室。

そこには音楽の先生がいた。


「あ、長田くん!」

「先生!」

「その子は確か、転校生の?」

「はい。杉田こはるです。」

「杉田さん!先生は音楽の授業をしています。植村(うえむら)です。よろしくね!」

「よろしくお願いします。」


とても優しそうな先生だ。

私の母よりちょっと若いぐらいかな?


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