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転校生杉田こはる

ランドセル、今は色んな色がありますよね!

しかも軽い!

最初からリボンが着いていたり、本当に可愛いです♪

詩森小学校は、創立120年になる、歴史ある小学校。とにかく立派な校舎だ。

1学年1クラスで、 生徒数は少ない。

職場の先輩に、詩森小学校の卒業生の方がいるんだけど、その当時は3クラスあったそうだ。


「ランドセルなんて18年振り!」


ピンク色の可愛いランドセルを買った。

勿論、元の姿に戻ったら立て替えるからと約束した。


「最近のランドセルって、こんなに軽いのね。」

「そうだよー。軽いし可愛いの。」


私が小学生の頃はこんな可愛いランドセルなんか無かったから、わくわくする。



詩森小学校に転校するにあたり、色々な手続きを終え、今日から私は小学生!!


「3年生の担任の、美苑(みその)です。」


担任の先生は美苑先生。とても若い女の先生だ。確か新卒だって言っていた気がする。


「(若い先生だなぁ…)」

「(多分新卒だから、22歳ぐらいじゃない?)」


「杉田さん、お子様の事で話しておきたい事はありますか?」

「え…っと、そうですね。食べ物に関しては好き嫌いは殆どありませんし…。

少々ズボラな所がありますが、基本問題ないかと。」


“少々”とか思ってないでしょ!!


「成程。見た感じ落ち着きもありますし。」

「(30歳だからなぁ!)」

「これから新しい環境に慣れていく事で、

困った事が出来たら、遠慮なく仰って下さい。まだ新人で力不足な所も多々ありますが…。」

「よろしくお願いします。」


私と美帆は、美苑先生にお辞儀をした。


「それじゃあ、こはるちゃん。教室まで一緒に行こうか。」

「はい。」

「杉田さん、お忙しい所ご足労頂き、ありがとうございました。」


私は美苑先生と一緒に教室まで向かった。



転校ってイベント、人生で1度だけで良いからやってみたかったんだよなぁ…。

まさかそれを30歳になって経験するとは。


「杉田さん、皆の前で話せるかな?」

「はい、大丈夫です!」

「良かった。じゃあ、扉開けるね。」


美苑先生が扉を開けると、よく知った顔が数人。後は見た事ない子達だった。


「今日から皆と一緒に勉強する、杉田こはるさんです。」

「あ…す、杉田こはるです!!

よろしくお願いします!!」

「皆拍手〜!」


拍手が教室中に響く。

私はぺこりと頭を下げた。


「こはるちゃんの席は…長田(おさだ)くんの隣ね。真ん中の列の1番後ろの席。」

「はい。」


皆に見守られながら、席に向かった。

ランドセルを机に置き、椅子を引いて座った。



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