サッカー少年学
お盆明け、私は近所をうろうろしていた。
宿題もやったし、頼まれていた家事は午前中にやったし…。
詩森小学校の前を通った時、賑やかな声が聞こえてきた。
「(あ、サッカーやってる)」
どこのチームか分からないけど、ここで試合しているってことは、学くんもいるかな?
学くんがいるなら、試合を見てみたいな…。
「あれ?君、どうしたの?」
ユニフォーム姿の5、6年生ぐらいの男の子が話しかけてくれた。
「あ、あの…友達がサッカーをやっていて、もしかしたらいるかなって。」
「友達はなんて名前なの?」
「長田学くんなんですけど…」
「あぁ、学!!学は今試合中だよ。
もうすぐ終わると思うから、ちょっと待っててね。」
男の子のユニフォームを見ると、
『FC うたもり』
と書かれていた。
学くんのチームメイトなんだ。
学くんが以前見せてくれたユニフォームは白っぽい色だった。
この子は違う色のユニフォームだから気づかなかったけど、もしかしてゴールキーパーなのかな?
◇
自販機でスポーツドリンクを買って、学くんの試合を見ていた。
「(学くん、本当に目立つなぁ)」
本当にキラキラしている。
楽しそうにサッカーをしている。
サッカーが大好きなんだなってすぐに分かる。
あんなに沢山の選手に囲まれてるのに、まるで踊る様に軽やかな足取りで相手チームからの妨害をかわす。
仲間と連携し、ボールはついに相手のゴールのそばへ…!!
「!!!」
凄い、決まった…!!
「(かっこいい…!!)」
学くんがシュートを決めた瞬間、ホイッスルが鳴った。試合終了の音だ。
試合はFCうたもりの勝利だ。




