健康診断
「お義姉さん、ちょっと良いですか?」
部屋でゲームをしていると、誠斗くんが扉をノックした。
「良いよ。どうしたの?」
「今からお時間ありますか?」
「うん。」
「今日は僕夜勤なんですけど、仕事が始まるまでに、お義姉さんの今の体の状態を診たいんです。」
「え?」
「もしかしたら、何か手掛かりが掴めるかも知れないと思いまして。」
断る理由もないので、私は誠斗くんと一緒に、彼の職場である総合病院へと向かった。
いつ来ても大きくて綺麗な病院だなぁ…。
病院では、身長と体重を測ったり、
血圧を測ったり採血をしたり…
普通の健康診断のようなことと、外科的なことも診てもらった。
「お嬢ちゃん、注射泣かなかったの偉いね〜!」
「はぁ、ありがとうございます…。」
看護師さんが褒めてくれた。
私、本当に子供だった時も注射泣かなかったんだよね。母曰く、赤ちゃんの時に注射をした時、寝ていたとか…。
「内科の検査のほうは、結果が出るのはお盆明けぐらいかな。骨とかの状態は向こうの部屋で見れるから、着いて来て下さい。」
「うん。」
「杉田先生、仕事に戻って良いですか?」
「はい。ありがとうございます。」
看護師さんは、誠斗くんにお辞儀をすると、部屋から出て行った。
◇
「さて、これがお義姉さんの骨なんですが…」
こんなにマジマジと骨の写真?を見たのは、
中学生の時に骨折して以来な気がする。
「身長が、伸びてもあと2、3cmぐらいでしょうか…。
今のお義姉さんの身長は134cmと、小学3年生の女の子の平均ぐらいなんですが、
本来ならどんどん成長していく時期なんです。ですが、もう成長が止まった骨をしているんですよね。」
「つまり、見た目だけ小学生で、骨の作りはもう大人ってこと?」
「そうなんですよ。」
元々、身長は160cmあった。
「(戻らなかったらずっとこのままか…)」
って、何で私少しガッカリしているんだろう。
3年生の皆が本当に優しくて、このまま皆と青春をやり直したいって、心のどこかで思っていたのかも知れない。




