表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/39

どうしてこうなった

「しっかし、どうしてこんな事になったの?」

「それは私が知りたいよ…。」

「何か心当たりは無いの?」

「心当たり…あっ」


私は、昨日の夜の事を思い出した。

2年生の女の子に、“先生は何かお願い事あるの?”と聞かれた事を思い出したんだった。

それで私は

『学童の皆が、普段どんな風に授業を受けているのかを、見てみたい』

ってビール片手に呟いたんだ。

そしたら、鈴の音と低い声が聞こえて…。

いやいや、そんな馬鹿な。

って思うけど、心当たりなんて、これしかない。美帆に全部話した。


「そんな馬鹿な…。」

「ですよね…。」

「でも実際目の前で、昨日まで30歳だった人が、急に子供の姿になっている訳だし…。

そういうもあるのかも…??」

「嘘みたいだけどね。」


と言うか嘘であって欲しい。

夢である事を願ってほっぺたを抓る。


「痛った!」


頬の痛み、はっきりしている頭の中。

やっぱり、これが現実なのか…。



「ただいま」


お昼前、美帆の旦那さんが帰って来た。


「おかえりなさい!」


美帆の旦那さん、誠斗(まこと)くんはお医者さん。多分夜勤だったんだろうな。

お邪魔して申し訳ない…。


「あれ、美帆。その子は?」

「あぁ…ちょっと信じられない出来事があって…。」


美帆は今までの事を簡潔に説明してくれた。


「…夜勤明けだから、疲れてるのかな…。」

「うん、やっぱりそう思うよね…。」


本当にごめんね…。


「えっと…お義姉さん…?かな??

ちょっと顔を見せて貰って良いですか?」

「う、うん!」


例え身内だとしても、顔を真剣に見られると、ちょっと緊張するなぁ。


「確かに、お義姉さんの面影はあるなぁ。

前に美帆が見せてくれた子供の頃の写真と全く同じだ。しかし、どうしてこんな事に…。

うーん…。」

「誠斗、後で詳しく説明するから、

1度寝たらどうかな?夜勤明けで疲れているだろうし。」

「うん、そうだね…。そうするよ。」


誠斗くんは私に軽く会釈をして、寝室に入って行った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ