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気が早すぎる!!

本当はこんな時間に子供1人で歩かせる訳には…と思ったし、寧ろ私が送って行こうかと思ったぐらいなんだけど、学くんの気持ちがとても嬉しかった。

それに、お祭りから帰る人がちらほらといるもんね。


「着いたよ!学くんありがとう。」

「どういたしまして!」


学くんと別れる直前、誠斗くんが帰ってきた。


「あ、おかえりなさい!おね…こはる。」

「ただいま!!」

「君は…こはるのお友達かな?」

「はい!長田学です!」


学くんは誠斗くんにお辞儀をした。

いつも思うけど、本当に礼儀正しいなぁ。


「あのねお父さん。学くんが家まで送ってくれたの!」

「そうなんだ。ありがとう。学くん。」

「は、はい!」

「じゃあね!学くん!!気を付けて帰ってね!!」

「うん!」


学くんに手を振り、彼の背中が見えなくなるまで誠斗くんと見守っていた。


「彼、とても良い子ですね!」

「そうなんだよ!学童の教え子なんだけどね、サッカーとピアノやっていて、とても礼儀正しくて優しくて、笑わせてくれる子なんだよ!」

「うーん、なるほど…」

「?どうしたの?誠斗くん。」

「“娘に彼氏が出来る”ってこう言う気持ちなのか…」

「はい?」


誠斗くんの発言に、変な声が出た。


「ち、ちょっと?何考えてるか知らないけど、今の私と学くんは同級生だけど、元々は教え子だからね?親子程離れているんだからね!!?それに娘じゃないからね!?」

「あはは…そうでした。」

「まだ本当の娘も生まれていないのに、気が早すぎるよ誠斗くん…。」

「すみません。そろそろ家の中に入りましょうか。」



「ただいまー」

「ただいま。」

「おかえりなさい!」


家の中に入ると、美帆が誠斗くんの食事を用意して待っていた。

私はお祭りで色々食べるから、晩御飯は用意しなくていいと伝えていた。

元々私は一人暮らしをしていたから料理は出来るんだけど、美帆が


『1人分増える分は問題ないから、お姉ちゃんの分も用意するよ〜』


と言ってくれた。


「夏祭り楽しかった?」

「うん!!!」


私は2人に、学くんがぬいぐるみを取ってくれたこと、他の友達とはぐれてしまったこと、

その時学くんと2人で花火を見たこと、

村越くんにスーパーボールを貰ったこと、

皆で焼きそばを食べて、型抜きをして盆踊りに参加したことを話した。


「そうかそうか!楽しかったようで何より!」


美帆は笑顔で頷きながら私の話を聞いていた。


「学くん?だったっけ?すっごく良い子だね!」

「でしょ?」

「お姉ちゃん、もしかして後日彼氏連れて来るとか…!?それはちょっと控えた方が良いんじゃないかな?相手の為にも…。」

「さっきから誠斗くんも言ってたけど、クラスメイトと私は親子程歳が離れてるんだから、何も無いってば…。」


私はリビングを出て、お風呂に入る準備をした。

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