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最高の夏祭り

「スーパーボールたくさん取ったから、学と杉田さんにもあげる!どれがいい?」


村越くんの手には、ラメがキラキラと輝くスーパーボール。

ピンク、赤、緑、青、紫の4つがあった。


「学くん、先に選んで!」

「良いの?じゃあ、これで。」


学くんが選んだのは、赤色。

確か学くん、よく赤色の服を着ている気がする。赤色好きなのかな?


「私は…これにしようかな。」


私はピンクのスーパーボールを選んだ。

普段は青か紫を選ぶんだけど、何故かピンクに惹かれた。

もしかしたら学くんがピンクの浴衣を選んでくれた時から、ピンクが好きになったのかも知れない。


「ジャーン!!」


村越くん達の手にも、スーパーボールが1つある。

村越くんはオレンジ色、陽菜ちゃんは黄色、空くんは水色だった。


「なんか戦隊モノできそうじゃね?」

「あ!確かに!!」

「戦隊モノって、だいたい赤がリーダーだよね?」


村越くんと陽菜ちゃんが盛り上がっている。


「じゃあ、学がリーダーだ!!」

「え!?」

「リーダーとピンクとオレンジの三角関係で、ピンクを取り合ってバチバチ…とか面白そう!!」

「池田さん、それ戦隊モノと言うより、昼ドラじゃないかな…」

「(確かに)」


空くんの的確なツッコミに、心の中でうんうんの頷く。


「ねぇ、折角お祭りに来たんだから、ちょっとだけでも回らない?」

「「さんせー!!」」

「うん、そうしよう!!」


うっかり目を話したらどっかに行きそうな村越くんは、空くんが腕を掴んでいてくれることになった。



皆で焼きそばを食べ、型抜きをし、盆踊りに参加した。


「いやぁー、楽しかったな!!」

「うん、本当に!!」


村越くんの言葉に、皆笑顔で頷いている。


「あっという間だったなぁ〜!」

「また来年も行こうね!!」


そろそろ屋台が片付けを始める時間になって来た。私達もそろそろ解散の時間だ。


「じゃあまたね〜!!」

「2学期にまた会おうね。」


皆、それぞれの家に帰って行く。

ちゃんと真っ直ぐ帰るんだよ。


「こはるちゃん、送ろうか?」

「えっ!」

「まだ転校したばかりじゃん?」


そうだった。この姿になる前からこの辺の地理を知っていたけど、他の子から見ると、私はここに来たばかりなんだ。


「でも、学くんのお家が正反対だったら…」

「おれの家、あそこだよ。」


なんと、お祭り会場と目と鼻の先だった。


「じゃあ、お言葉に甘えて送ってもらおうかな。」

「うん!」



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