はぐれた理由
「こはるちゃん!!長田くん!!ごめーん!!」
振り返ると、陽菜ちゃんと空くんと村越くんがいた。
「空くん、村越くん、ごめんなさいするよ!せーの!」
「「ごめんなさい!!」」
大袈裟に表現すると、謝罪会見みたいな謝り方をしている。
「そ、そんな!深々と謝らなくても!(汗)」
「みんなどこ行ってたんだ?」
「実は…」
◆
「すごーい!!長田くん、すごーい!!」
あんな真剣な顔の長田くん、はじめて見た!
「杉田さん!はい、これ。」
「あ…、ありがとう!!」
「お、少年。恋人へのプレゼントか?」
「こっ、こいっ!?」
長田くん、顔真っ赤だー!
もしかして、こはるちゃんのこと好きなのかな?そんな気がする!!
「おれ、あっちのスーパーボールすくいやりたい!」
突然村越くんが走って行っちゃった。
「ちょ、まだ2人があっちに…待ってよ蓮くん!!」
空くんが村越くんを止めようとしてくれたけど、村越くんの足の速さは長田くんとおんなじくらい。
すぐにどっかに行っちゃった。
「おれ、蓮くん追いかける!」
空くんも走って行っちゃった。
「え!?ま、待ってよ空くん!!」
今思えばここでこはるちゃんと長田くんを待っていたら良かったのに、なぜかわたしも空くんについて行っちゃった。
2人で村越くんを追いかけたら、村越くんは、スーパーボールすくいの屋台にいた。
「村越くん!!戻ろうよー!」
「って、もうやる気満々じゃん…」
笑顔でポイを受け取る村越くん。
「お嬢ちゃん達もやるかい?」
やたいのおじちゃんに声をかけられた。
「「……」」
村越くんを待っている間だけ…
と思ったら、わたしも空くんもつい夢中になってしまった。
◆
「それで、もどったら2人ともいなくて、
やっちゃった…ってなったの。」
「そうだったの。」
3人共何事もなく無事だったのと、
理由が何だか子供らしくて、私はほっとした。
「次からはその場を離れる時は、一言いってからにしようね!」
「「はーい」」
先生みたいな事を言っちゃった。職業病だなぁ。




