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フルーツ飴

「そうだ、長田くん。さっきの。」


私は学くんに300円を渡した。


「気にしなくていいよ!」

「そ、そう?…あ、フルーツ飴だ!!

長田くん、フルーツ飴食べよう!」

「うん!」


学くんはアレルギーとかなくて、基本何でも食べるって学くんのお母さんから聞いているから、フルーツ飴は大丈夫なはず。


「長田くんは何にする?」

「え…っと、じゃあ、みかんで。」

「すみません!いちごとみかん下さい!」


店員のお姉さんにお金を渡した。


「はい、これ!」


みかん飴を学くんに渡した。


「!あ、ありがとう!!」

「あそこの人が少ない所に行って食べない?」

「そうだね!」


私と学くんは人気の少ない所へ移動した。


「あの…」


学くんが私に手を差し伸べた。


「?」

「またはぐれちゃったら大変だし…。」

「!!」

「あっ、嫌だったらごめんね…!!」


私は学くんの手を握った。


「!!!?」

「確かに、はぐれたら大変だもんね。」


お祭りの明かりでも分かるくらい、学くんの顔が真っ赤になっている。

私は学くんが1年生の頃から知ってるし、何度か手を繋いだことがあるけど、

学くんからすると今の私は同世代の女の子だから、緊張するよね!


「(可愛いなぁ〜)」


さっきの当てものの屋台のおじさんみたいな気持ちになっちゃう。



「うん。これで大丈夫かな。」


陽菜ちゃんにメッセージで今いる場所を送った。これでメッセージに気付いてくれたら再会出来るはず。


「ここに座ろう!」

「そうだね!」


ベンチに並んで座って、飴を舐める。


「……」


いちご飴を舐めながら、ふと今までの出来事を思い返す。

私が何故か小学生の体になってから今まで。


「そういえば私、長田くんに何かして貰ってばかりだね。」

「??そう??」

「転校した初日に学校案内してくれたでしょ?ピアノも弾いてくれたし、沢山話し掛けてくれたし、浴衣選んでくれたし、ぬいぐるみ取ってくれた!」


どれも、凄く嬉しかった。

学くんが優しい子なのは知っていたけど、この見た目になって、普段の学校生活の学くんもとても優しい子だと知れた。

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