うたもりまつり
美帆に浴衣を気付けてもらって、髪をお団子にまとめた。
「行ってきまーす!!」
「楽しんできてね!!」
家を出て、お祭りの会場へと向かう。
待ち合わせ場所に着くと、既に皆集まっていた。
「お待たせ!!」
「全然待ってないよ〜!こはるちゃんかわいい♪」
「陽菜ちゃんも凄く可愛いよ!」
空くんと村越くんは私服だったけど、学くんは浴衣を着ていた。
「学くんも浴衣着てきたんだね!」
「おばあちゃんがこれ着なさいって言ってさ…。」
「凄く似合ってるよ!」
「あ、ありがとう…!」
「全員集まったし、そろそろいこーぜ!!」
村越くんの声がけで、私達はお祭り会場に向かった。
◇
「あ」
屋台に私の好きなキャラクターのぬいぐるみがあった。
「どうしたの?」
「あの屋台に私の好きなキャラクターのぬいぐるみがあったから、つい反応しちゃって。」
「どれ?」
「1番左上にあるやつだよ。」
ぬいぐるみを取るには、的が9つあって、
ボールを蹴って的に当てないといけないやつだ。
「取ったげようか?」
「え!?」
「すみません!1回やります!」
学くんは、屋台のおじさんに100円玉を3枚渡した。
「君何年生?」
「3年生!」
「じゃあ、この前の線からボールを蹴ってな!」
「いや、後ろで良いです。」
学くんはおじさんからボールを受け取り、
後ろの線から更に少し離れた所へ向かった。
「学くんがんばれー!!」
「杉田さんにかっこいい所見せてやれ!!」
空くんと村越くんが、学くんにエールを送る。陽菜ちゃんも、両手を握り締めて学くんを見守っている。




