お買い物に行く約束
毎年夏休みは、寝て起きて仕事行って、
帰ってゲームしたり動画みたりして寝て…
の繰り返しだった。…って、これ、ただの私の日常!!
でも今年は違う。夏休みの宿題がある!
そして!友達と遊ぶ約束も!!
「よし、7月中に終わらせてやる!!」
私は早速算数ドリルをやっつける事にした。
小学生の頃、体育の次に嫌いだった算数。
嫌いだからこそさっさと終わらせたい。
「先ずは大きい数の足し算、引き算の筆算か。」
一瞬近くに置いてあるスマートフォンに目が行く。
いやいやダメだダメだ。ちゃんと自力で解かなくては。
「?」
算数ドリルの1ページ目の半分が終わった頃、陽菜ちゃんからメッセージが来た。
『こはるちゃん、ゆかた持ってる?』
浴衣か…。実家にあるけど、大人用だしなぁ。
『持ってないよ。どうしたの?』
『良かったら一緒に買いに行かない?』
うーん、元の姿に戻った時、
買った浴衣がかさばるのはなんか嫌だしな…
身内に小さい子供も居ないし。
『ちょっとお母さんに聞いてみる。』
『うん!』
返事に迷った時はとりあえず保留だって、
大学の就職担当の人が言ってた。
◇
「良いじゃん。買いに行ったら?」
美帆が帰って来てすぐ、私は浴衣の事を話した。以外にもあっさりとOKしてくれた。
「でもさ、私が元の姿になったら邪魔になるのがなぁと…。 」
「その時はフリマアプリで売ったら良いじゃん!」
「あ、そうか!」
「それにさ、いつか娘が生まれたら着れるし♪」
いつになるか分からないけど、美帆と誠斗くんに子供が生まれる前に元の姿に戻らないと、甥か姪が弟か妹になりそう…。
『お母さんが行っても良いって。
陽菜ちゃんの予定に合わせるよ』
『じゃあ、土曜日に行かない?
ママが車乗せてくれるって!』
『わかった!』
『男子たちにはないしょね♪』
『うん!』




