子供達の本当の姿
「長田くん、素敵な演奏を聴かせてくれて、ありがとう!」
「どういたしまして!」
「そろそろ学童に行った方が良いんじゃないかな?そ...福井くんも待ってると思うし!」
「うん!」
音楽室を出て、鍵を植村先生に返してから校舎を出た。
「あのね」
「?」
「私も、二学期から学童に通うんだ。」
中身はただのアラサーだから、家で一人でも問題無いんだけど、なんかあった時、
見た目が子供だから色々不便だろうという誠斗くんの案。
まさか自分の職場に児童として行くとは。
「そうなんだ!」
「うん。よろしくね!」
「じゃあ、おれそろそろ行くね!」
「うん。今日はありがとう。」
「うん!!」
学くんは笑顔で走って行った。
爽やかだなぁ〜本当に!
◇
学くんと別れてから、私は正門から家に帰ろうとした。
「あれ?」
正門には、見慣れた車がある。
誠斗くんの車だ。
「誠斗くん!!」
「お疲れ様です。お義姉さん。どうぞ乗って下さい。」
「わざわざ迎えに来てくれたの?」
「今日は仕事が休みなんですよ。
それで美帆に買い物を頼まれたので、その帰りです。」
「そうなんだ!」
私は誠斗くんの車の助手席に乗った。
「今日はどうでしたか?」
「そうだなぁ...。緊張や懐かしさ、ジェネレーションギャップなど...
色んな感情がごちゃ混ぜになって、気が付いたら今日が終わっていたみたいな。」
「学童に通っている子の授業態度は見れましたか?」
「うん!学童にいる時と全く違って、大人しい!!」
「成程。ちゃんと学校は勉強する所って分かっている、良い子達ですね。」
「学童でも、ほんのちょっとだけでも落ち着いてくれたらなぁ...。」
元気なのはとても良い事なんだけどね!
ただ喧嘩したり、暴言を吐いたり、
時々職員をぺちぺち叩くのは控えて欲しい所だけど(汗)
勿論、可愛くて良い子なのには変わりないけど!!
「それぐらい学童が楽しいって事じゃないでしょうか?きっと、学童にいる時が、子供達の本当の姿なんでしょうね。」
「...うん。私もそう思う!」
学校から杉田家までは、車で約10分程。
帰宅してから私は美帆も誠斗くんに、
隣の席の男の子に学校案内をして貰った事など、色んな話をした。




