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七夕の願い事

実は、学童に似た様な仕事をしています。

大変だけど、毎日とても楽しいので、

こんな事あったら面白いだろうな。とか

実際に子供達に言われて嬉しかった事や面白かった事等を小説にしました!!

読んで下さるととても嬉しいです♪

織姫と彦星が1年に1度会える七夕。

七夕が近くなると、色んな場所に笹が飾られる。

人々は短冊に願いを書いて笹につるす。

天気予報によると、今年の七夕は快晴!

織姫と彦星が無事に会えそう!



「今日は、七夕の飾りを作ります!」


私は詩森(うたもり)小学校の学童の職員、

篠塚真帆(しのづかまほ)

30歳独身。彼氏無し。

彼氏は居ないけど、今は仕事が楽しくて

毎日充実している。

…強がって無いよ!?本当だもん!!


「星型の画用紙に、願い事を書いてね!」


私は、用意していた星型の画用紙を子供達に配った。


「好きな色を選んでね。」

「わたしピンクにする!」

「おれ赤!!」


皆、どんな願い事をするんだろう?


「先生!出来た!!」

「わたしも〜」


2年生の女の子達が願い事を見せてくれた。


「お!何をお願いしたのかな〜?」


そこには

“世界中からせんそうがなくなりますように”

“家族がみんなしあわせにくらせますように”

と書かれていた。


「…っ、皆何て良い子なの…!!」


私は感動で胸がいっぱいになった。

だって、私が真っ先に思い付いた事なんて…

“宝くじで1等が当たります様に”

とかそんな事なのに。


「じゃあ、飾ろうか。織姫様と彦星様によく見える様に、高い所に飾っておくね!」

「うん!!」


私は、出来るだけ高い所に子供達の願い事が書かれたお星様を飾った。


「先生はなんかおねがいごとあるの?」

「私?私は…うーん…」


宝くじ1等当てたい?

確かに当てたいけど、でも…


「いっぱいあって、1つには絞れないや。」

「真帆ちゃん、ちょっと良い?」

「あ、はい。…ごめんね!ちょっと離れるね。」


他の職員に呼ばれて、私は席を外した。



「ただいまー…」


私は職場から1駅のアパートで1人暮らしをしている。

仕事着から部屋着に着替えて、冷蔵庫の中からビールを取り出した。


「はぁ〜…仕事終わりのビールってほんと最高…」


ビールを片手にソファーに腰掛けた。


「(願い事なぁ…)」


1つ、やりたい!と思う事がある。


「学童の皆が、普段どんな風に授業を受けているのかを、見てみたいな…。」

『その願い…叶えてしんぜよう…』


「え!!?」


鈴の音と、低い声。

どこからかは分からないけど、確かに聞こえた。

まさかお隣さんかと思ったけど、お隣さんの声じゃないし…


「………。疲れてるのかな。」


そう。きっとそうだ。

今日はいつもより早目に寝る事にしよう。


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