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奏太くんと藍ちゃん
「寒い……」
暖房もコタツも無い部屋で、藍さんは呟いた。
「寒いよ。死んじゃう」
そう良いながらもそもそと勝手に俺のベッドに藍さんは潜り込む。
「藍さん?」
名前を呼ぶと頭だけぴょこっと出して、奏太くんも一緒にはいろうよ。と俺に言った。
「仕方ないですね」
そう言ってベッドに入ると、藍さんはあったかい。と呟いて俺に抱きついた。
「幸せだなぁ」
俺の胸に頭をグリグリと押し付けながら、藍さんはつぶやく。
「奏太くんも幸せ?」
そう尋ねる藍さんを抱き締めて、俺は小さく微笑んだ。
「幸せですよ」
そんなの、当然じゃないですか。




