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行ってみる

彼女の家を見てみて欲しいんですけど。


お前は入れてもらえないのだろう。


入れてもらえないわけじゃなくて、気配がないのよ。彼女がそこにいるかどうかもわからない。


よかろう。行ってみよう。どこだ?


ちょっと距離あるよ。街の外れだから。


よし。カブで行くぞ。乗れ。


それが嫌なんですけど。


すぐに慣れる。



慣れた。梅雨を前にした六月の空気の中を風を感じながら走り抜けるのは案外爽快ですらあった。ただし街中にあっては、黒スーツに赤シャツの男がカブの荷台にスカートの女性を載せて走る絵面は視線を集めずにはすまなかった。街並みも人も車もまばらな郊外の畑作地に出るころに、ようやく人目から解放された。



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