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  4話 平凡な学生と先生



「失礼しま〜す。」


数学準備室に入ると待ち構えていたように座っている三神先生。いや、実際待ち構えてたんだろうけども。


「来たか。・・・ん、まぁ座れ。」


よいしょっと。あえて目の前の先生を正面から観察してみよう。おぉ、自分でも小説にぴったりな脈略のないことをするもんだ、と驚いてみる。あ、世界観が壊れるから忘れてくだされ。独り言独り言。

三神 零、24歳。・・・独身?確か独身だったはずだ。んで腰までの黒髪、すっきり整った顔つきで女性の割りには背の高いため、大人っぽい雰囲気をかもし出している。体のメリハリも・・・なんだろう。自分が汚れたような気になるなこの評価。まぁとりあえず置いといて、簡単に言っちゃうと『絶世の美人』的な言葉が似合う人だ。

でもこの人にはちょっとした悪い噂・・・というか僕と似たような扱いを受けてる。まあ、人気があるから僕ほどひどいことにはなってないけど。あだ名は僕と同じ、『キョウジン』だ。

違うのは僕の場合は、『狂人』だったけど先生につけられたのは『教人』。つまり、教える人、ということ。

何でそういう名前になったかというと・・・、まぁあれだ。この先生はものすごく教えるということに特化した先生なんだ。具体的には・・・・、アレだな。

猫。一年のときにクラスに進入してきた猫の時の騒動だ。この先生は追い出すでもなく、ほっとくでもなく、会話をし始めた。もちろん日本語。猫ってばビビッてその場で固まっちゃってね、その猫をなぜかクラスメート同然に扱い始めて、しかもその猫も先生の言うことを聞いておとなしくなっちゃうし。昔野犬とかも教育したことがあるらしくて朝飯前、というのが本人の話。

・・・まぁ、そこはまだいいんだけど。(いいのかな・・・。)もっとすごいのは人間相手。理詰めによる理詰めで相手を翻弄して、説教が終わったころにはその生徒、ほぼ洗脳されたかのように変わってしまうという・・・。かく言う僕も学校さぼってたら先生に見つかって学校行く理由をすりつけられてしまった。そのせいで今は行きたくもない学校に毎日いくはめになってたりする。

この学校で一番厄介な先生だってのはすべての生徒がわかっているだろう。ま、だからこそのこのあだ名がついたわけで、この学校での3キョウに名を連ねることになった。

この3キョウってのにはろくなやつがいないですよ〜。・・・もちろん僕は除外するけどね。あれ?僕を含め先生とだけ卒業した先輩の3人だったな?もしかしたらもはや2キョウって変わってるかもしれないや。ちなみに教、強、狂の3つだった。


「おい、聞いているのか?」


「はい?・・・ぜんぜん聞いてません。」


「・・・・。ふふふふ、教育してやろうか・・・。」


洗脳される!!!


「うわぁ!?すいませんでした!!勘弁してください!」


先生の後ろにスタンドが!もといペルソナが!!いやもう何でもいいや、とりあえず後ろに悪鬼羅刹が見える!!!


「と、ととととところで今日は何のようで僕を呼んだんですか?なんかあったんでしょう?」


即座に華麗に話をきりかえ!!


「教育してやろうかぁ・・・。」


失敗残念!僕はもう死んだよこりゃもうだめだー!!


「ま、それはおいといて。私の話し相手になってもらおうと思ってな。普通のやつらじゃおびえて話しにならんし、たいした答えも返ってこないしな。」


僕もおびえてますが!?そこは!?・・・うう、スルーですか。


「・・・・はぁ。話ですね。まあ・・・いいですよ、別に家に帰っても何もないし。」


「よし、じゃあはじめるか。これは知り合いの子の話なんだがな・・・。










というわけだ。」


・・・・・・長。日が暮れて夜になってしまった。そんな情報量があるわけでもないのにここまで長く話せるものなのか・・・。つうかその知り合いのプロフィールまで紹介する必要があったのか?


「要約すると、先生のある知り合いに事故が多発してるんですね。」


短!!自分で言っといてなんだけどこの要約なら10秒かからずに終わるよ!?


「そうだ。電線が切れて飛んできたり、交通事故とか。後、海に落ちた、ってのもあるな。」


「・・・はぁ。とんでもなく不幸な人ですね。」


「警察のやつも首をひねってな。どうしたもんか、とな。」


「確かに、事故ならどうしようもないですしね。かなり不運ってだけで。」


「偶然にしてはおかしすぎるんだ、一週間のうちに9〜10回はそういうことがおきてる。」


「毎日ですか。単なるドジな人って線はないんですか?」


「ドジだからって電線が飛んでくるか?ありえんだろう。」


まぁ、そうですけど・・・。


「う〜ん、お前でも解決はできないか・・・。結構期待してたんだけどな。」


「さすがに情報量と質がなさすぎですよ。無理無理。推論すら出せません。」


ふう、とため息をついて先生。


「まぁ、しかたないか。へんな期待して悪かった。」


「いえ、別にそういう風に言われると僕のほうが困るんですけど・・・。」


「気にするな、車で送るぞ。ほれ、ここから出てけ鍵閉めるからな。」


「はぁい。」


とりあえず、いつものバスが行ってしまったので先生の言うとおり車乗っけてってもらった。


・・・これ、割と問題になったりすんじゃないのかな・・・。麗しき先生と生徒が車でGO、はたから見るとなんかおかしい構図が・・・。




ふう、まぁいいや・・・ふぁ・・・眠くなってきたぁ〜。帰ったら寝よ。




1日目、終了


狂人の物語、開始。


夢の世界の物語、開始。


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