29話 先生の副業
目の前の圧倒的な存在感を放つ建物が一つ。擬音語であらわすなら、どど〜〜〜〜〜んって感じ。どうやらこの大型テーマパーク、大きな一つの建物の中にあるらしい。
「着きましたね。」
「あぁ、着いたな。」
「入ります?」
いや、その前にやることがある、と先生は一向に動かない。僕が少し退屈し始めると先生が昔話をしてくれた。
・・・・・。・・・・・・。
・・・・・。・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・。
話が壮大すぎるのでのでとりあえず流しとくことにしよう。・・・流さなくちゃ僕の常識とか打ち壊されそうだし。断片的に言っちゃうと国の陰謀とか裏組織とか超能力集団とかそんな感じ。あ、超能力集団とはいっても超常現象とかができるわけじゃなくてあるひとつの能力に特化した集団とかのことらしい。・・・・いやいや、流すんだった。・・・忘れとこう。
(・・・そこまでまじめに話されると流そうとしてる僕の良心が痛むなぁ・・・。)
・・・・にやりっと先生。
・・・・・・・・・・・・まさかこれを狙って!?良心を痛ませるのが目的か・・・・・・。くぅ、いじり方が半端ない領域だ・・・・。僕にはまだ・・・・できん・・・。・・・・今度あかるで試してみようっと。
とそんな考えに耽ってる僕と先生に声がかかった。
「いやいやいや、すいませ〜ん。お待たせしてしまってぇ。」
「・・・・・ミスター『エニシダ』とお見受けしますが?」
「おぉ、やはりあなたがそうでしたか。そうです、エニシダことこのディーバランドの社長、縁田 哲蔵でございます。・・・・『K』様、ようこそおいでくださいました。」
K?・・・・先生のことか?
「先生、Kって?」
「私の二つ名だ。探偵をやっていてな、某有名漫画から映画、アニメ化と羽ばたいた世界的探偵みたいなノリで『K』とつけた。」
(Kは犯人だけど?・・・・いいのかそれで。)
「Kは教人の教から取っただけで別に新世界の神になる気はないぞ。」
思考を読まれた・・・・。本当に新世界の神やら世界一の名探偵に匹敵しそうな人だから怖い。例の本がこの人に拾われないことを祈っとこう・・・。
「例の本があったなら私ならまずこの国を手中に入れることから始める。あの神とは思想が違うからな、思想が。」
ふふふ・・・、と目をぎらぎらさせながら不適に笑う先生、社長さんが引いてますよ〜。
「それはさておき、一体どこで知り合ったんですか?なんか挨拶に違和感があったんですけど。」
「「チャットで。」」
(・・・・。)
・・・・・そっすか。
とまぁ、こんな調子で僕らはディーバランドの中に入っていった。
おひさしぶりです!
ネット環境が整わず更新できなくて一ヶ月ぐらい、皆様どのような日々をお過ごしでしょうか。(社交辞令)
ところでじつはまだまだネット環境が整いません、事実今は大学で執筆中ですし。更新もかなり間延びしたものになりそうですのでご容赦ください。
あと、ジークスさん。初めての感想、ありがとうございます!このご恩は一生忘れませんよ!!(社交辞令)
うそです。今のは社交辞令なんかじゃないです。できればいろんな人の感想を聞いてみたいので皆様どしどしご応募くださいね!!!
ではまた来週!




