2話 平凡な学生の通学路
学校に向かう途中僕は夢で見た二人の子供と草原について考えていた。
(いったいなんだったんだろうなぁ・・・。妙にリアルだったし。)
実は夢じゃなくて、本当にあの子供たちと出会っていたのかもなぁ・・・。よくゲームとかで言う異世界ってやつ?そんなところに僕が眠っている間にいってたりとか・・・。・・・ないな。そこまで病的な考えで固まったりしないぞ、僕は。確かにゲームとか良くやるけども現実とゲームを一緒にするほど馬鹿じゃない。つうかもしかしたらゲームのやり過ぎであんな変な夢を見たのかも。・・・うん、それだな。やっぱ一人暮らしだし無意識のうちに同居者を求めていたのかもしれないなぁ・・・。うわ〜、寂しいやつだなぁ僕。
「はぁ・・・。」
それにしても、とつぶやいてみる。
学校は、ちょっとなぁ・・・。
実はこれからいく僕の学校にはまったく友人がいないんです。昔やったアレのせいでみんなボクを毛嫌いしているんだからしかたがないけどもね。小さいころには今も間違われる女顔ということでいじめられてたこともあったんだけども、今は近寄ってくる人すらいない。あいつらは気味の悪いものとして僕を見てるし、近寄ったら危険だ、と思われてるらしいし。・・・僕が絶えられないのは四六時中僕を異物として見るその視線だ。いつも学校に行くたび、その視線にに耐えなければならないってことがとてももつらい。
ため息をついている間に私立星楼学園についた。
・・・いつ見ても無駄に豪華な学校だなぁ・・・。入るのをためらってしまいそうだ。こんな学校に良く受かったな、僕も。
(・・・ふう。)
う〜ん・・・。・・・今日も一日、がんばるか。はぁ・・・




