20話 食後の運動?
「ふぅ〜、食った食ったぁ。」
「くぅ〜、3人で食べることになるとわかってれば・・・・。」
「私はちょうど良かったけどねあのくらいで。・・・・太るし。」
(・・・そういうもんなのか?)
とりあえず3人昼飯を食べ終わったので外に遊びに来てます。・・ところでなんか視線を感じてると思ったら全て先輩に向けてだった。どうやらこの駅近くの町でも先輩は有名らしく、檻に入ってないライオンを見るような目でみんなこっちを見てる。
ま、いつもどおりだな、と考えつつ僕らは近くのゲーセンには入って行った。
「格ゲーやろうぜ格ゲー。」
「いいですねぇ!じゃあ私と勝負ですよぉ!!」
なんて勝手に始めた2人。
あかるは中華娘で、トリッキーな動きで相手を投げたり吹き飛ばしたりするテクニカルタイプ。こいつは合気道の経験を生かすつもりなのか?ゲームで?
先輩は主人公格の女性剣士でスピードと発生させやすい技のコンボで攻め立てるスピードタイプ。・・・この人がゲームやったらボタンとかスティックとか粉砕すんじゃね?まずそこが心配だよ。
んで勝負は始まった。・・・僕の解説にやる気がないのはご愛嬌で。
・・・ROUND1
・・・・・FIGHT!!!
ドカバキッ!
ドドドドバババッ!!
バヒュンッ!!
あかる一勝。
「あかる・・・。おまえ・・・強いな。」
「先輩こそ・・・、相当やりこんでますね?」
ROUND2
・・・FIGHT!!!
ダダヒュゴゴゴドドドドドドドドッ!!
ドッゴンッ!!!
先輩、圧勝。
「ふふふ、私の空中コンボは止められないんだよ!!」
ROUND2
「ぐ、まさかそんな手が・・・。なら、伝説のあの手で!!!!」
・・・FIGHT!!!
「・・・!?まさか!?アレをマスターしてるのかぁ!?」
ガガガガッガガガッ!!!とスティックがうなる。というか悲鳴を上げてる。
つうかこれは何小説だよ・・・。昔やってた『なんたらかんたら嵐』じゃあるまいし。
「・・・・ふふ、伝説の手ってていうのはね、もはや使い古されて抜ける手立ても研究されつくしてあるんだよ。これでどうだぁ!!!!!」
すっ・・・
「ここで飛ばない?・・・・まさか読まれて!?」
「やってくれると思ってましたよ!!先輩!!!」
ヒュドドドドドッ!!!!
YOU WIN!!!!
「やったぁ!!私の勝ちぃ!!!」
「く・・・はったりとは・・・。あかる。もう一度勝負だ!!!」
・・・・。・・・僕は放置っすか?
まぁいいか。・・・・ジュースでも買ってくこよう。白熱し始めた2人をおいて僕はその場を離れることにした。
・・・・ガコンッ。
あいつらどんだけゲーム好きなんだよ・・・。まったく・・・。
「おぉい、そこの兄ちゃん。」
「俺らよぉ、今金なくてゲーセンで何もできないわけよぉ。」
「だから、お、か、ね。ちょうだい?」
・・・・感想をひとつ。モヒカンしてる人って存在するんだなぁ。
・・・・ていうかまたやっかいなのに出会ってしまったなぁ・・・。
はぁ、とため息をついた。




