18話 強き者、来襲
ひどい目にあった・・・、危うく消滅するところだった。いやまぁ、すでに一度消滅した気がするけど。
今は家からちょっと遠目のスーパーに買出し中。いいことがあったから今週は高くていい物を食べたくて、肉でも買って帰ろうと画策中なのだ!
「いらっしゃいま・・・・・狂ちゃんじゃねぇか!久しぶりぃ!!」
「・・・・帰ろ。」
見知った女性がいるので焼肉計画中止〜。いつものメニューでいいや。んでゲームしよ〜。
「おい。」
あ、そうだゲーム。最近また新しいの出たんだよなぁ。前から気になってたんだ〜。
「てめぇ俺のこと無視すんか?」
〜〜〜〜♪〜〜♪←口笛
「バイト時間終わったらお前ん家襲撃すっかんな。覚えとけ。」
「はいごめんなさいすいませんでした。強人先輩。」
無理だった。せっかくこのラスボスとのエンカウントを回避しようと思ったのに・・・。ラスボス部屋に来た時点で戦うことは決定してたのかぁ・・・。
・・・・・。あああぁぁぁ・・・・。
説明・・。この人・・・強人・・・。なんていうか・・最強の人・・・。・・・肩までの茶髪に猫目、半眼。にやり、って顔が似合う。・・・失礼だから直接言わないけど。うそ。怒られるの怖いから言わないだけ・・。性格は・・・豪快。んで熱血・・・とか好きらしい。ある意味先生よりも危険な人で。
「謝ったから、許す!・・・んで?お前ってば何でこのスーパーに?」
「はぁ、焼肉でもしようかと。ちょっと高くていい肉探しに。」
「バイト時間終わったらお前ん家襲撃すっかんな。覚えとけ。」
(・・・・。うわ〜いどこかで一字一句同じ言葉を聞いたような〜。)
「・・・・。・・・しまったぁぁぁぁ!誘導尋問かぁ!?」
・・・にやり、と笑われた。似合ってるとは思うけど・・・、これするとき損してるのは僕だしなぁ。・・・ハイリスクローリターンってやつだ。むしろノーリターンか?・・・どっちでもいいけど。