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 12話 平凡でありたい僕



「ふわぅっ・・・。」


あ〜、体が痛い。やっぱ机で寝るのはだめだなぁ〜。しかもまた夢見たし。今度は、クルか。

あの子が言うには僕がヴァンとしてあそこにいるのは1年に1回、らしい。僕は1年置きにあの子達と出会っているということになるみたいだ。確かに、最初に会ったときと今日の夢だとサンサの髪型が若干変わってた。僕自身1日でこんなに伸びるかなぁなんて考えていたし、しっくりくる事実だ。


それに『エンシェント』ねぇ・・・。クロサムの考えてたことから見て魔法とかそんな感じの類、だよなぁ。僕はゴーレムらしくて、そのゴーレムたちを操る言葉っていうのが『エンシェント』、なんだよな。それに『命令』、『お願い』。このあたりはよくわからないけどあっちの世界だと常識だったりするのかも知れない。


・・・。


『だめだ、エンシェントはお前たちには教えない。』か。クロサムってそんなに厳しいような感じはしなかったんだけどな・・・。やっぱりクルの言うとおり、母親関係で何かおもうところがあるんだろう。・・・・はぁ・・・ヴァンとしてあの子達の悩みの相談を受けたかったんだけどなぁ。何もできないってわかってるけどさ。それでも話すことで何か変わっていけたかもしれないんだ。少なくともクルは沈んだまま帰らなくても良かったはずだし・・・。無力だな・・・僕・・・。





「はぁ!?あいつが!?」


「ちょっと・・・声が大きいです・・・目をつけられたらどうするんですか・・・。」


ぴくっと体が震える。クラスの女子とあかるが話をしているようだ。そうか、あのことを話してるんだ・・・。



(・・・そうか、そうだよな・・・。)


調子に乗って話とかしてたけど、やっぱり僕は『狂人』で・・・。人に近寄れるような存在じゃ、ないんだよな・・・。あぁ、何やってんだろ・・・。こんな風に思うから、自分からは誰にも近づかないようにしてたんじゃないか・・・。馬鹿だな、僕。はは、先生以外で久しぶりに話ができたからって、普通に話せるからって。僕が僕であることに変わりはないのに・・・。



(そう。いつもどおり、いつもどおり、なんだ・・・。)






・・・もう、放課後だ。・・・帰ろう。




僕はあかるたちのほうに視線を向けないようにして、静かに教室を出た。




黒田猫男です。

今日は危なく執筆意欲を失うところでした。なぜかって?めっちゃテンションが下がったからです。

猫男はまだまだ行きますよぉ!!

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