第一章 現実+夢
私の頭の中にあった物語をここに書き記しますので頭のおかしな物語になったりするかもしれませんがどうぞよろしくお願いします。
まあ、コメディのジャンルに入れたかったものでなるたけコメディになるように意識していきたいと思ってます。それでは、お楽しみいただけることをせつに願って。
学校の帰りのとあるバスの中で僕と苦栖 灯は今、平凡かつ怠惰な話をしております。
「だからさぁ、眠るってことはこの世の中で一番の幸福だと思うわけよ。わかる?ぶちゃっけさ、死んだほうがマシ。とかいう自殺志願者がいるじゃん。あの言葉は確実に間違ってるわけよ。本当に言うべきは寝たほうがマシ、生きてる間にあるどんなにつらいことも寝れるという幸福の前にはひれ伏してしまうわけ。そこんとこいい?」
「・・・ん?ああ、そうだね。」
と適当に相槌を打つと我が意を得たりという顔でさらに話を掘り進めて行くあかる。こいつの無駄な論理・・・というのかなぁ。破綻どころか確証も何もない話だけども。まぁ、それを聞いていることほど無駄な時間はないっていう僕の考え。適当に相槌打ってても気づかないところがあかるらしい。
「夢見のいい朝なんてもう最高。わかるでしょ?あのすがすがしい朝と記憶にぼんやり残るあまりにもばかばかしい夢。うん、最高だわ。」
うんうん、って一人で納得。かなりどうでもいいんだけども最近こいつの頭の中について知りたくなってきた。こいつの脳から人類の神秘が見られそうだ。
「で?あんた最近どんな夢見んの?」
あ〜あ、早く家帰って寝てーなぁ。いや、こいつじゃないけど僕も寝るのは好きだし。話を聞かないのは利益が見込めなさ過ぎるからなわけだ。
「・・・ん?ああ、そうだね。」
しかもこいつときたらこの話、実は二回目だぜ?誰だって話半分になるさ。さっき途中で話やめちゃったからか、なんか続きから話し始めればいいものを最初から一字一句同じことをずっといってるわけで・・・。
「・・・・・・・・。」
いや別に全部覚えてるわけじゃないけどさ、確実に同じ流れだもん。絶対同じこといってるって・・・。
ボカ!
「ぅ痛ぁ!・・・・・・ってなにすんじゃぁ!!僕のこの高級脳みそが使い物にならなくなったらどうしてくれる!!!」
「うっさい。私の話を聞き流した罪は重いのよ。」
「・・・やっと気づいたんだ。・・・。・・・・。いや、・・・ま、まさかばれるなんて・・・。そんなことがありえるのか・・・。」
「どんだけ自信満々だったのよあんたは・・・。しかもその演技っぽさは何?・・・はあ、まあいい。とりあえずさっきの話の続きね。あんた最近どんな夢見てる?覚えてるだけでいいわよ、別にそこまですごい夢見てるとも思えないし。」
じゃあ聞くなよ、って思うんだけどなぁ。・・・夢、ねぇ。夢って言ったら、アレだろ・・・。
「ん〜。あれだね、白い花畑の夢。」
「うわ、三途の川とか?もしくは精神系のもの?軽くやばいわね・・・。」
「うるさい、自分で聞いといてひかないでよ。・・・ん〜。その夢にはさぁなんか小さな子供二人が出てきたりするわけでさ。いや〜、夢なわりにリアルでさ。本当に夢か疑ったよ起きてから。」
「ふ〜ん、あんたでもそういう夢見たりするのね・・・。」
「実はここんとこ毎日見てさその夢。なんか最初は小さかったのにどんどん大きくなっていくわけよ。しかももう夢の住人と話せたりとかさ、・・・ってひかないひかない。いいじゃん夢なんだから。」
「う〜ん。でも他人の夢ってなんか突拍子もないことって感じがするわね、うん。」
人に夢語らせといて感想がそれかい。それじゃあ言った僕がまったく報われないじゃないかよぉ。むむむ〜ん。
「つうか、僕に聞く前にあかるのほうが夢について言うべきだったんじゃないのか?」
「あ〜、わたしは〜。うん。私は村の夢。」
「・・・村?あかるって転校して来る前は都会のほうで暮らしてなかったけか?」
「その村じゃなくて・・・う〜んなんていうのかな、結構昔の村って感じ。コンクリとか使われてないぐらいの家でさ、大体木でできてて。」
「はあ。で?その村にいるだけなの?」
「うん。なんか村ちょっとうろついてるうちに起きる。」
・・・?確かに突拍子もないというかわけがわからないというか。さすが他人の夢ってやつかな。
「最近ずっとなのよねぇ・・・、この夢見るの。なんかブシューッガタン!
「あ〜、どうやら着いたみたいだし。んじゃ。」
「あ、・・・うん。じゃね〜。」
ひらひらと手を振ってバスを降りる。座っていたせいか体がこってるので一度ん〜、と背伸びして僕は家に歩き出した。
ふわぁ〜あ。
それにしても、夢、ねぇ・・・。僕の夢を最初に見たのは、・・・何日前だっけかな。
う〜ん。
最初はどんな夢だっけかなぁ・・・。確か・・・・・。
黒田猫男初作品です。これからゆっくり連載していきますのでどうぞよろしくお願いします。




