今、探してます!
なんで一番最初にここにきたかな、あたしも。
でかい、、、。
当たり前か、てかほんとにお嬢様だよね、原田さんって、
てかここで会えるとは限らないし、今一体何時だよ、、
ご、五時半?!
ちょっとさすがにこれは
「あれ?佐井田さん?」
「あ、あ、あ、
はらださん、はよー、」
柴犬と原田さん。
意外な組み合わせ。
「聞きたいこと、2つはあるよね。」
きれいな瞳。
「はい。」
教えてもらえるのだろうか。
ーーーーーーー
ピンポーンパンポーン
『受付番号5番でお待ちの方ー。』
「すみません、私です。」
「かたに、といいます。
こちらを一部、ください。」
ちらっと眼鏡の奥が光る。
別にやましいことなんてしてない。
代理人だって取れることくらい知ってる。
「、、、」
ごく。
「かしこまりました。500円になります。」
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そしてーーー
やっぱり。
あった。
このはがれ具合。
間違いない、あたしの。
確かにここなら見えないよな。
「杏!」
この威勢のいいのは、
「あ、さなえだ、おはよー」
「『さなえだ、おはよー、』じゃないわよ、杏。
あんた、また買い食い?!しかももうすぐ二限、」
「さすがに今日は無理。たぶん夜までお腹いっぱい。」
「?へ、なんか逆に心配。、じゃなくて!どこ行ってたのよ。」
「ちょっとそ・こ・ま・で。」
「メイちゃんね、じゃあなくて!まさか授業までサボるようになったんじゃないでしょうね。」
「うん、あと一限だけさぼる。」
「はぁ?!もうさぼってたの??
ちょっと!杏!」
「体育休むー。今日合同だよね。先生によろしく伝えといて。前いってた先生の悩み真っ只中なんです(ハート)って。」
「はあ???杏!てか変なことばっか言ってないで!!ちょっとどこ行くのよーーっ!!」
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「こんにちはー。」
「いらっしゃい。」
「今日は、、、おばあさんいらっしゃらないんですか。」
「最近はあんま表にも立たせてないよ。口うるさくてかなわないからね。」
「、、、、、」
「おじょうちゃんいつうちに出したの?」
「月曜日に。『かたに』で。」
「はい、これね、とっくにできてるわよ。」
「!!!」
「どうかした?」
「いえ、。」
ほんと、
まったくの、。
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あと最後にひとつ確認しなきゃいけない。
でも上手い言いようが思いつかない。
いや、思いついてはいるんだけど、、、。
って思っているうちにチャンスはきた。
「あ、佐井田さん、はよー。」
「!」
「なに、その驚きよう。ひどくない??てか珍しいね、佐井田さんが寝坊&さぼり、遅刻はしょっちゅ、」
「高橋くん。」
「な、なによ。真剣な顔して。」
、、、、、。
だめよ、杏。
逃げんな。
他に今はない。
「今度のEスピークあたしも出たい。」