火曜日午前
5時40分。
いつもどおりに起床したわね、、、私。
と思いつつ、昨日は、いや正確には今日何時に寝たのだろう、、、。
なんだかんだいって3時40分という時間を時計で見たのは覚えてるから。。。
結局2時間しかまともに寝れてない。
はぁぁぁぁぁ。
なにやってんだろ、あたし。
結局あの後こちらの別宅は自由に使っていいと言われ、
お風呂に入って、ささっとソファで寝てしまおうとしたのだが、
ねれない。
自転車が気になるからだとか、
新築の家のにおいがするからだとか、
明日の生物が気になるからだとか、
ではない。
自分の今の状況を客観的に考えてみたらだとか、この黒いTシャツがおっきいからだとか、
なんだか違うにおいがするからだとか、
結局寝返りを打つたび起きてリッセッシュで夜あらいしたからだ、
とかじゃ
決してない。
、、、、、、。
あたしやっぱ、
ばかなんじゃないだろうか。
、、、、、、、。
とりあえず、起きて学校へいかなきゃ。
、、、自転車どこに修理に出したんだろう。
とか考えながらTシャツを脱いで着替える。
、、幸い、この季節だからブラは体育の着替えのために1着持っている。
とりあえず、早く香谷くんに聞いて、
はやくでなきゃ。
香谷君の棟のリビングに出る。
「あれ、、、?」メモ書きがある。
「先に行ってます。朝めしは冷蔵庫にあるので、食べて、鍵閉めて、出てきてください。」
ぶっ
香谷くんって、、、
おかあさんみたい。
ひとりでわらってしまった。
はて?
んいやまてよ、、、
ってことは、
これ(鍵)6組まで返しにいかなくてはいけない。
キーンコーンカーンコーン。
「杏ー!食べよー!」
いけないっ。
「あぁごめんわたし、」
ええっと、、、。
「図書室行かなきゃ。」
案の定、変な顔をされる。
「あんた本嫌いじゃなかったけ。」
うっ。
あっ、
そうだ!
「あたし生物の教科書忘れちゃってさぁ。」「なるほど。」
「んじゃぁ、成美たちと食べてるー。」
「うん、じゃあまた後で。」
あたしは走る。6組へと。
「え、で、なんで図書室?」
友達の声を後ろ手にききながら。
着いた。6組。
幸い、クラスには中学校からの友達がいる。
「さなえ、!」
入り口から4席ほど離れたところで友達とパンをほうばっている早苗に声をかける。
「(もごもご)あっー杏!、どうしたん、昨日?」
「え?」
「昨日4組に行ったのに先帰ったでしょ。」
げ。
「忘れてた。」
「普通忘れんでしょ、一緒帰る友達くらい。」
「どした?なんかあったの?」
「あー、、生物忘れた」
「杏にしては珍しいわね。」「でもそれは今日のことでしょ。」
、、やばぁーーーっい!
確かに昨日は変だった。
変すぎて
他人についていちゃったし、
その人の家まであがりこんじゃったし、
ご飯もいただいちゃったし、
しかも泊まっちゃったし!
しかもしかもソファで寝ちゃった上に服も借りたし、(しかも朝ご飯も食べてきちゃった)!
ぎゃーーーーーーーっ!
いやいやもとはと言えばあいつが自転車をぶっ壊したせいだし!
「、、、、、。
杏、大丈夫??さっきから青ざめたり、にやにやしたり、怒ったり、、」変な顔の私の返答を待たずに早苗は続ける。
「とりあえず
教科書はないよ。」
きゃーーーっ!
「あっまた青ざめた。」早苗がにやりと笑う。
「わたしあるよ。」
早苗のクラスの友達と思しき人が言う。
「あっ、!良かったら貸して下さい〜!」
「うん、ちょっと待ってて。」
ほ。
とりあえず、教科書は確保できた。
で、なんでわざわざわたしこっちの棟まで来たんだっけ???????
ぎゃーーーーーー(思い出した)!
ん?
あたしは見上げた。視線を感じて。
香谷くんだ!
あちらの入口に香谷くんがいた。
鍵、返さないと!!
て、
、んん?
てかあたし、
睨まれてなーい?
えーっ!
香谷君なんか怒ってる???
「杏、、、やっぱ杏、まだ青いよ。ほんっと大丈夫???」
今度こそ本気で心配そうな顔で早苗が聞く。
「うん、だいじょぶ、、、」
ううん、
だいじょうぶじゃない。
、、
なんで、??
なんでかたにくんはおこってるの?!
「はい、これ。」
「あっありがと〜」
じゃあ、杏また後でくるのよ。、うん。木曜までないからすぐじゃなくて大丈夫だよ。、うん。そうだっけ?そうだよ(笑)じゃあまたね杏、バイバーイ。杏ちゃん、バイバイ。、うん、バイバーイ。
って
なんでーーーーっ?!?!??