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第10話 初任務本番・戦闘開始

初任務――ただの訓練ではない。

任務の対象は、他国の悪魔を悪用する者たち。

緊張が、体中にまとわりつく。


歩く先の景色は、もう日常の街ではない。

ここから先は、能力と仲間の連携が生死を分ける現実だ。

郊外の林道に出ると、先輩たちが立ち止まった。

「ここからは、君たちも少しは自分で考えて動くんだぞ」


リクが小さくつぶやく。

「……なあ、てかお前、名前何ていうんだ?」


俺――月城響――は少し戸惑った。

「……あ、まだ教えてなかったか」


先輩Aが驚いて振り返る。

「お前も知らないのかよ、そりゃリクも聞くわな」


先輩Bも笑いながらツッコミ。

「訓練も終盤なのに、名前知らないとか信じられん」


俺は少し赤くなって言った。

「月城、響……つきしろ ひびき、だ」


リクが小さく笑い、ヴォイスがバックの中から顔を覗かせる。

【ヴォイス(テレパシー)】

「響……これから覚えておけ、俺たちの名前だ」


先輩Cが軽くうなずく。

「よし、それじゃあ行くぞ。無駄口は戦闘後だ」


俺とリクも姿勢を正す。

ミニマムサイズのヴォイスも、戦闘形態をわずかに変化させ、空間に微かな振動を漂わせる。


「敵影、前方に確認」

【ヴォイス】

「了解、先輩たちも警戒を」


歩きながら、全員の悪魔が小さく浮かび、微妙に戦闘態勢をとる。

テレパシーでの会話と微かな音の振動が、連携の準備を進めていく。


林道の先に、敵の影が動いた瞬間――


俺とリク、先輩たちは戦闘態勢に入る。


その瞬間――


バックやポケットに収まっていた悪魔たちが、一斉に膨らみ、契約者とほぼ同じ身長に変化する。

小さかった姿はどこへやら、元の姿に戻り、戦闘用のオーラを纏う。


【ヴォイス(テレパシー)】

「響、行くぞ!」


リクの悪魔も同様に成長し、背中から翼のようなものを広げる。

先輩たちの悪魔たちも同じく大きくなり、戦闘モードで周囲を警戒する。


「連携はしっかりな。無駄な動きは許されない」

先輩Aが指示を飛ばす。


俺はヴォイスの目を見てうなずく。

【ヴォイス】

「攻撃は俺が先導する、君はサポートに回れ」


リクの悪魔も笑みを浮かべ、振動で小石を飛ばす練習をしながら前に出る。


――この瞬間、俺たちの初任務、本格的な戦闘が幕を開けた。


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