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『安物速記シャープと製図用金属定規』

作者: 成城速記部

 速記者が速記を書くのにプレスマンばかりを使うことを不満に思った安物速記シャープが、ほかの仕事がないか探しに行くことにしました。

 すると、製図用金属定規が、ため息をついているところに出くわしました。ため息のわけを尋ねますと、製図用シャープが、どこへ行ってしまったものか、姿が見えなくなり、仕事が滞っているとのことでした。安物速記シャープは、ここぞ自分の価値を見せつけるときだと思い、製図用速記シャープは、製図の手伝いをすることにしました。

 仕事は簡単でした。製図用金属定規が紙の上を歩いて、倒れ込んだところを、金属定規に沿って線を引くだけです。誰にでもできます。安物速記シャープは、この仕事を気に入って、何十本も何百本も線を引きました。

 夜のことです。安物速記シャープは、体の異変に気がつきました。何やら痛いのです。明るいところで見てみますと、先端の部分が傷だらけになってしまっていたのです。安物速記シャープは、安物なのに、製図用金属定規とこすれ合ったため、負けてしまったのでした。



教訓:プレスマンなら、先端が金属なので、大丈夫です。


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