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優しい檻

作者: 秋暁秋季
掲載日:2023/10/16

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

目覚めの15秒は葛藤の時間です。


ハッシュドポテトかたこ焼きで悩んでます。


この世界に適応出来ない私は、何時も些細な事で悩み続けて生きている。特に朝起きた時の憂鬱さがしんどくて、何時も布団の中で蹲る。本日起こりそうな問題を想像して、覚悟を決める。

どうも皆は『今日はいい日になる思えばいい日になる』という、おまじないがあるそうだ。しかし私の場合は逆なのだ。出来うる限りの恐怖を植え付けて、気分をドン底まで落とす。そうしないと、不安で堪らなかった。

そんな私が外部からの非難に守られるのは、布団の中に包まっている時だった。外には摩擦が多すぎて、この柔らかな羽毛に隠れる時だけ安心した。優しい檻、私だけの優しい檻。


「起きたくない……」

彼の腕に抱かれたままに、ぽつりと駄々を述べた。そうすると、私を包んだままに彼は私の髪を撫でて、小さく返事をする。顔を上げると少し眠そうな彼の顔が目に入った。

「寒いもんね」

外に出たくない。何もしたくない。ずっとこうしていたい。そんな我儘が脳裏をぐるぐると回るのをどうにか抑えて、ただ静かに肯定した。

幸い、誰かと一緒にいる時は強がれるので、今もこうして後ろ向きな発言をすること無く、ただの愚痴程度に収まっている。しかしこの日は週初めという事もあり、どう頑張っても逃げられない会議があり、少しだけ素が出た状態だった。

「もう少し頑張れる?」

「ぅ……。分かった」

優しい檻が壊されるのを感じる。柔らかな羽毛も、彼の温い腕も、真上から花開く様に、開かれる。あぁ……檻の外にあるのは、多分辛い現実なのだろう。

「帰ってきたら、また同じように添い寝してくれる?」

「勿論」

「貴方は優しい檻なの。全ての摩擦から護ってくれる優しい檻なの。昔は羽毛布団だけだった。でも今は貴方もいる。だから今日も少しだけ頑張る」

ハッシュドポテトが無かったので、たこ焼きになりました。


持久走とか大嫌いなんですけど、その時の朝がこんな感じ。

私の檻を壊さないで。状態です。

檻は何かを閉じ込める為に使いますが、大元辿れば身の安全を守るためだと思ってます。


だから布団も、彼の腕も、優しい檻です。

一昔前のアニソンが聞きたくなりました。


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