優しい檻
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
目覚めの15秒は葛藤の時間です。
ハッシュドポテトかたこ焼きで悩んでます。
この世界に適応出来ない私は、何時も些細な事で悩み続けて生きている。特に朝起きた時の憂鬱さがしんどくて、何時も布団の中で蹲る。本日起こりそうな問題を想像して、覚悟を決める。
どうも皆は『今日はいい日になる思えばいい日になる』という、おまじないがあるそうだ。しかし私の場合は逆なのだ。出来うる限りの恐怖を植え付けて、気分をドン底まで落とす。そうしないと、不安で堪らなかった。
そんな私が外部からの非難に守られるのは、布団の中に包まっている時だった。外には摩擦が多すぎて、この柔らかな羽毛に隠れる時だけ安心した。優しい檻、私だけの優しい檻。
「起きたくない……」
彼の腕に抱かれたままに、ぽつりと駄々を述べた。そうすると、私を包んだままに彼は私の髪を撫でて、小さく返事をする。顔を上げると少し眠そうな彼の顔が目に入った。
「寒いもんね」
外に出たくない。何もしたくない。ずっとこうしていたい。そんな我儘が脳裏をぐるぐると回るのをどうにか抑えて、ただ静かに肯定した。
幸い、誰かと一緒にいる時は強がれるので、今もこうして後ろ向きな発言をすること無く、ただの愚痴程度に収まっている。しかしこの日は週初めという事もあり、どう頑張っても逃げられない会議があり、少しだけ素が出た状態だった。
「もう少し頑張れる?」
「ぅ……。分かった」
優しい檻が壊されるのを感じる。柔らかな羽毛も、彼の温い腕も、真上から花開く様に、開かれる。あぁ……檻の外にあるのは、多分辛い現実なのだろう。
「帰ってきたら、また同じように添い寝してくれる?」
「勿論」
「貴方は優しい檻なの。全ての摩擦から護ってくれる優しい檻なの。昔は羽毛布団だけだった。でも今は貴方もいる。だから今日も少しだけ頑張る」
ハッシュドポテトが無かったので、たこ焼きになりました。
持久走とか大嫌いなんですけど、その時の朝がこんな感じ。
私の檻を壊さないで。状態です。
檻は何かを閉じ込める為に使いますが、大元辿れば身の安全を守るためだと思ってます。
だから布団も、彼の腕も、優しい檻です。
一昔前のアニソンが聞きたくなりました。




