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狩人の変わった生活  作者: 満たされたい心
第三章 狩人とは
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第140話 変な出会い。

 更新が遅れて申し訳ありません。 

 中々進まなくてようやく完成しました。








 王国から出て四日後。


 共和国の港町に到着。


 以前来たとき比べると活気が溢れている。屋台の数も多く、色々な物が並んでいた。


 ・・・アクセサリー。・・・衣類。・・・武器。・・・防具。・・・食事。


 これらを見た私は。


「・・・色んなものがあるな。祭りの気分が抜けていないのか?」


 この疑問にティナは。


「・・それもありますが、政策の一つかも知れません。・・ほら、そこに看板があります。」

 

 指さした場所にはデカい看板で。


 ・・・`一ヶ月の間、屋台展開とします。`と堂々と書かれていた。


 観光宣伝か?それとも住民へのアピールか?いずれにしても繁盛することは間違いない。・・・何しろ、見る物は全て新鮮かつ新品が多い。それ相応に客達も多い。

 ・・冒険者や住民。商人までも買っている。


 私たちは適当な店で昼食をとることにした。メニューを見ると新メニューで`海鮮すいとん`と書かれていた。


 私は。


「・・これ、頼んでみるか?」


 ティナに同意を求めた。


 ティナは頷いてくれた。


 ・・店員に注文した後、私は。


「・・帝国からの情報かな?」


 ティナに聞いてみた。


 ティナは。


「・・それ以外ありません。今では各国共に手を取り合っている状態です。交易での料理提供くらいは何てことありません。」


 あまり考えることなく答えた。


 ・・・私も深くは考えなかった。これは国同士の決めたこと。一冒険者が関わることではない。


 しばらくすると鍋と石でできたコンロが到着。火は木のクズと小さい枝を燃やしていた。煮えたぎる中にはエビ、貝、イカ、タイ。野菜にネギと白菜。出汁の色は味噌のようだ。

 そして、底にはすいとんが入っている。・・・・よく味が染み込んでいる色だ。


 私は一口食べてみた。味は味噌風味だがしょう油の味もする。野菜と魚介のエキスがしっかりと出ていて濃厚で清々しい味になっている。


 ティナは。


「・・よく研究していますね。基礎的な味付けからここまで進歩するとは。真剣さを感じます。」


 好評である。


 ・・それについては同意できる。基本的な所からの発展は中々難しい。いざやろうと思ってもできないことが多い。

 確か、昔の偉人では成功とは失敗の積み重ねからなるものだと。この鍋にはそれを感じる。料理人の意地が。・・・その時、店員が山盛りのご飯を持ってきた。


 店員は。


「・・こちらはしめのご飯となります。具材を全部食べた後、残ったスープの中に入れてよく煮込んでください。」


 一礼して去って行った。


 これを見た私は。


「・・・なんで?シメを知っているんだ?」


 この疑問にティナは。


「・・何を言っているのです?この間、孤児院の子供達に鍋を振る舞ったとき、お米があったからそれを使って作ったではありませんか?」


 あっさりとした回答である。


 ・・・そう言えば、味噌風の豚鍋を披露したとき、子供が近所のおばさんから米を貰ったと言ったときに、雑炊を思い浮かべて実行したのだった。


 ・・・あの時に覚えたのか。まぁ簡単な料理だからな。


 私は。


「・・まぁなんだ。良いことだと思うぞ。うん。」


 無理矢理納得した。


 ・・ティナは少し呆れ顔だが、気にすることなく食事を続けた。


 食事を終えて店を出た。宿屋に行こうかと思ったが、一刻も早く来て欲しいニュアンスだったのでそのまま出発することにした。


 最初は徒歩で行き、王都から離れた後、鉄荷車を作り、帝国への一直線に向かった。


 その道中、森の中で盗賊どもに遭遇。・・・数は五人。剣や槍、杖を持つ者もいた。


 剣を持った盗賊が。


「・・おい、金と荷物と女を置いてきな。・・美しい嬢ちゃんは可愛がってやるぜぇ~~~。」


 舌なめずりしていた。


 ・・・下品の極みだ。ティナは。


「・・・お断りします。私はすでに彼の物です。」


 そう言って私の腕を組んできた。


 それを見た盗賊は。


「・・人の女を攫って犯すのは最高の快楽だぜ!!」


 そう言って剣を掲げながら突っ込んできた。


 ・・・ティナはため息交じりに剣を抜刀。盗賊の首は宙を舞った。


 それを見た他の連中は一斉に武器を構えた。・・・私も剣を抜き、構えた。相手の陣形や構えを見ても素人に毛が生えたようなもの。・・・脅威ではない。


 しかし、相手は盗賊。・・・姑息な手を使うことは誰よりも慣れているはず。今まではそんなのに遭遇していなかったが、運が良かっただけかも知れない。・・・だから油断はしない。


 槍を持った盗賊が私に向かって突き刺してきた。・・・狙いは腹。だが、速度は遅く簡単に避けた。すれ違い様に私は剣を横薙ぎを放った。盗賊の首は同じく宙を舞った。


 ・・・残り三人。杖を持った盗賊が。


「この!!火炎玉(ファイアーボール)!!」


 ボウリング玉並の火球が飛んできた。


 速度は大体十㎞。正直遅い。私は右に避けた。


 そして。


「・・・火弾!!」


 同じサイズで速度は三十㎞の火球を放った。


 ・・・盗賊は驚いた顔のまま直撃、燃え尽きた。そんなに驚くことか?ミルフィはこれくらいのことを平然とやっていたが。


 一方、ティナの方は二刀短剣を持った盗賊が襲っていた。・・・俊敏性を生かした動きで木の間を上手く移動しながら近づいていた。


 ティナは剣を構えながら冷静に。


「・・スキル`空間察知`。」


 静かに唱えた。


 ・・・他者から見れば何も起きていない。しかし、ティナだけには分かる。空間内全てのことがまるで目で見ているかのように。

 短剣の盗賊が素早い動きでティナの背後から現われた。


 盗賊は勝利を確信し、短剣をティナの左足目掛けて放った。・・・ティナはそれを軽く躱し、盗賊の首を刎ねた。

 盗賊は`なぜ?`という表情を浮かべていた。


 ・・・残りは一人。手ぶらの盗賊だ。格闘戦が得意かと思ったが構えない。警戒していたとき、盗賊は懐から何かを取り出し投げた。


 緑の野球ボールのようだ。


 一瞬で私は。


「・・ティナ!風を!!」


 その指示にティナは風魔術を発動。


 ・・・ボールから緑の煙が出てきた。しかし、風により煙は盗賊の方向に向かった。盗賊は慌てたが時は遅し、煙を吸い込んだ盗賊は動けなくなった。


 痺れガスのようだ。・・・正直、危なかった。食らっていたら動けていられるか自信がない。


 私は盗賊に近づきトドメを刺そうとしたとき。


「・・まっ、待ってくれ!!もう降参だ!!い、命ばかりは・・・」


 怯える盗賊に私は。


「・・・残念だったな。巡回中の兵士達が近くにいたら引き渡せたが。・・・あいにく、連行する気はない。」


 そう言ってトドメを刺した。


 ・・・死体は全部土の中に埋めた。せめて、自然の礎になってほしい。一年前のように燃やす行為は悪党でも供養出来ると思っていた。

 しかし、地球のニュースで土に埋めた植物や動物は土になり自然の一部となるという特集をしていた。・・・燃やすよりも埋めた方がいいという考えに変えたのだ。




 それから移動し、夜になり。・・・・野営することにした。



 鉄の小屋を作り、たき火をし、密着するように互いの体を寄せていた。


 ティナは。


「・・・帝国に着いたら、忙しくなりそうですね。・・・ですから、その、・・・今からしますか?」


 少し照れ顔のティナに私は。


「・・・狭い中だから両手縛りでいくぞ。」


 そう言って手枷を作った。


 ・・・・私は鎧姿のティナの背後に回り、両手を枷で拘束した。動けなくなった状態で正面から胸を触った。鉄越しだから感触は分からないが、動けない女騎士を思う存分することができるシチュエーションは興奮する。


 ティナは。


「・・あっ、・・うん、・・・はぁ、ふっ、・・」


 少し荒い吐息をしていた。


 ・・・顔も赤く、私の興奮度はかなり上がった。そのまま抱きつき、ティナの香りを嗅いだ。顔を髪やほっぺに付け、思う存分嗅いだ。

 そして、全身を隅々まで触り続け、押し倒した。そのままキスしようとしたとき、外から何やら悲鳴が聞こえた。


 ・・・私は反射的に起き上がり、様子を見に行こうとしたがティナが縛られた状態ではさすがにまずい。


 外そうとしたがティナが。


「・・私はいいですから早く!!一刻を争うかも知れません!!」


 その一言で私は剣を手に取り外に出た。


 ・・・小屋を壁に覆わせ、悲鳴があった場所に向かった。



 しばらくすると、そこにはフードを被った小柄の人と剣を持ったゴブリンが三匹いた。小柄の人は木を背にし逃げ場無し。


 私は。


「・・誰だか知らんが助けるぞ!!!」


 叫びながら飛び出した。


 ・・・ゴブリン達は私を見るやすぐに向かってきた。隊列もなく、ただ一直線に向かってきた。私は剣に火を纏わせ突撃した。

 ・・・目の前のゴブリン一匹が剣を斜め斬りしてきたが、私は力押しで剣をたたき折った。そのまま返す刀でゴブリンを両断、燃え散った。


 二匹は警戒したのか近づくのを止めて距離を取った。・・・しかし、もう遅い。恐れた時点で負けである。

 私は勢いのまま炎の剣を伸ばし、ゴブリン二匹を横薙ぎで斬り捨てた。・・・ゴブリン討伐は成功。


 私は。


「・・ふぅぅぅ。・・もう大丈夫だ?・・・怪我は?」


 そう言って小柄の人に近づいた。


 その人は怖がっているのか震えていた。


 ・・・私は。


「・・・大丈夫だ。俺は冒険者だ。・・助けたお礼とは別にいい。・・・だから・・」


 続けて言おうとしたとき妙な違和感を感じた。


 ・・・小柄の人は全然喋ろうとしない。そう思っていると、小柄の人は逃げだそうとしたが木の根に足を引っかけ転んだ。



 その拍子でフードが取れ、出てきたのは赤い色をしたゴブリンであった。









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