第4話 神器と神
「あー、食った食った。」
結局、時刻は午後3時くらいといったところだろう
か、厳密な時間はわからんが、そのくらいだろう。
あの後屋敷に戻ったオルトーはご飯をたらふく食べ
た後、昼寝してしまった。
これをマイペースだと割り切ったカインドは、自分
を殺そうとした人にも優しくしそうでもはや怖い。
そんなこんなあり、流石に迷惑だと気づいたオルト
ーは屋敷をでた。
「さて、カルアからもらったスキル試すのも、でき
てなかったし、スキルついでにその辺の敵にあい
にいきますか。」
カインドに教えてもらった門番の人に会いにいくま
えに、とりあえず『初めの平原』というところへと
向かった。そこへ行くまでに、オルトーはカルアか
らもらったスキルの復習をする。
「えっと、教えてもらったのが、『共鳴』ってスキ
ルと、『発音』か。」
オルトーはカルアの言っていたことを思い出す。
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『えっとね、まず『共鳴』〈レゾナンス〉からね、
共鳴は、簡単に言うと、相手の脳、能力を自分のも
のと、リンクさせて、「言語」を理解し、つかえる
ようになるわ。」
「はえー、シンプルだけど、自分の目標のための
主軸になりそうなくらいには重要なやつですね」
「あら、がめつい貴方なら、もっと要求してくると
思ったのだけど、」
「今の俺には充分なスキルだからな。」
「え、素直、、、キモ、(((引」
張り倒すぞ。
少しの沈黙の後、カルアが思い出したように、話
始める。
「あ、そう!共鳴には、もう一ついいことがあるの
よ。ほら、さっき能力もリンクするって言ったで
しょう?」
「そういえば、、、」
「共鳴することで、相手の持つ固有スキルを一つ
使えるようになるわ。しかも、魔力消費なし!」
「え、つっよ、それ、同じ敵に共鳴し続ければ、
魔力消費なしで、一生つかえるじゃん。」
「あー、それはできないわね、もちろん、条件もあ
るわ。まずひとつ。共鳴は、同じ敵に連続では
使えないわ。一度使うと、1分ほど、クールタイ
ムが必要ね。
その上、自分の格上とか、知能のあ
る種族に共鳴をするには、何回か共鳴を使う必要が
あるわ。
さらに、一番大きなデメリットとしては
一度覚えた能力は、寝てしまうと忘れるわ。綺麗
サッパリ、ね。」
おいおいおい。通販番組レベルで、デメリット
省略してたんじゃねぇかよ。
「おい、それってスキル的には大丈夫なのか?」
「たしかに、ちょっと不便ね、、、
でも安心して!共鳴したスキルを保存できる装備
もあるわ!」
「おい、ガチで通販番組のノリじゃんか。」
「じゃあ、それ寄越せ。」
「まぁ待って。本当はあげたいのだけど、そ
の、、、無くしちゃった⭐︎」
「ふざけんなよ!あんたそんな体たらく神がや
ってもいいのかよ!」
お前はいえないぞ。
「ごめんなさい、、」
珍しくカルアがしょんぼりしている。
「その、、向こうへいったらね、何か1種族の
集落の一番大きな場所。〈聖域の祠〉へと行
ってほしいの。
そこで私以外の神に会って、その神々がもつ
〈神器〉を受け取ってほしいわ。神々は貴方
に協力的姿勢をとることになっているから、
行ってからは、多分なんとかなるわ。そして、
全部で8つの神器を手に入れた後、世界崩壊
阻止へと向かってほしいのよ。」
「そうはいわれても、、、正直何がなんだかわ
からん。」
「そうも言われると思って、神器のひとつ、
『〈記憶〉エボルブ・ブック』
のある祠の場所を教えてあげる。そこは、
精霊の住む、セイクリアという場所よ。
そこの祠に、その本があるわ。」
「お、おう?なんとなくわかった。」
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「そういえばよく分からずに『わかった』っていっ
てたのか、、なんか、また頭がごちゃごちゃして
きたな、、、『発音』については、また今度にす
るか。とりあえず、今は祠についてのしらべるの
と、共鳴の練習をしよう。
気がついたら、草原にもついていた。あたりには木くらいしか無く、the平原って感じで、緑の草花があたり一面に広がっている。
っても、ここは平原だから、祠についてもまたあ
とで、、、
よし!共鳴の練習だ!」
久しぶりです雷麦です。
少し読みにくいとおもったので、1行空けに戻してみました。
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雷麦