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高校生のご飯【蕎麦編】

作者: 食べるのが好きな高校生

4月1日、目が覚めるともう昼の1時半になってた。昨日は友達とボウリングを28ゲームもしてクタクタのバキバキになったのにもかかわらず深夜までモンハンの新作をしてたからそりゃそうか。

さて、今日の昼ごはんはどうしよう?コンビニで適当なパンでも買って済ませるのもいいけど今日はなんの予定も無いし、どっかの飯屋にでも行こうか。そう考えた時、ふと母親と少し前に食べに行った蕎麦屋と同系列の店が近くにあるということを思い出した。ちょうど暖かくなってきてたし、こんな時にざる蕎麦などを啜ったらそれはもう最高だろうなあ…などと考えて居るうちにもはや蕎麦以外のことを考えられなくなったのでそこへ行くことに決めた。

半袖にカーディガンを羽織っていざ出発。外は汗をかかない程度に暖かく、爽やかな風が吹いていてとても心地よかった。たぶん1年に数回しかないような散歩に最高の日だったんだろうなあ。まあ筋肉痛が酷かったからこの後は蕎麦だけ食べて帰宅したけれど。

蕎麦屋は家から5分もしないくらいに近かったのですぐに着いた。レトロな雰囲気だったし初めて入る店なので入店する時は少し緊張した。暖簾をくぐり店に入ると…おお、圧倒的蕎麦屋って感じ。めっちゃちっちゃいテレビに映る野球、木目を活かしたっぽいテーブル、椅子に乗った紺色の座布団、謎に積まれた竹製の大きなザル…蕎麦屋だなぁ。どうやら扉は開けっ放しにしているようでとても店の中は快適な温度だった。こんなレトロで良い雰囲気の店なら扇風機でも使ってるのでは…?と思って上を見たら普通にエアコン着いてた。おーん。お客さんはこんな時間だったし自分以外にはスーツを着たおっちゃん1人だけだった。席は自由らしかった為、すぐ近くの席に座ってメニューを見た。ざる蕎麦を食べるのは決まってたんだけどね。メニューには1つ、赤文字で書かれたものがあった。蕎麦の品種には疎いからよく分からないけど特別な蕎麦を使ってるらしい。少しだけ普通の方より高いがどうせなら美味しいものを、とそれを頼むことに決めておばちゃんを呼んでその蕎麦を注文したが、土曜日しかやっていないと言われてしまった。よく見たらメニューにも確かに書かれていた。しょんぼり。仕方なく普通のざる蕎麦を注文した。待ち時間には僕は雰囲気的にスマホを弄って待つということができない性格なものでぼーっと野球を見ながら待ってた。蕎麦は思ってたよりもずっと早く来た。

山という程ではないけど高く積まれた蕎麦に海苔が乗っていて、その横の皿に薬味のネギとワサビ。そして麺つゆが暗い色をした入れ物に入って運ばれてきた。おお、実に蕎麦らしい蕎麦だなあ。

さて、実食だ。まずは蕎麦だけで。もぐもぐ。おお、やっぱり蕎麦だけで食べると蕎麦の香りがよく分かるね。そしてこの蕎麦、コシが凄い。コンビニの3倍くらいはコシがある気がする。こういうの好きだ〜。次は麺つゆにつけて食べよう。ネギを蕎麦の上に乗せてそれと一緒に麺を橋で掴み、麺つゆをつけて一気に啜る。程よい塩分が加わってとっても美味しい。ネギの甘みと香り、食感もすごく相性が良くて良いなあ。次はワサビをつけて、同じように蕎麦に乗せてつゆにつけて啜る。うおお、ワサビの香りが最高すぎる。ワサビって本当になんでも合うよね。強い香りだから蕎麦の香りを消してしまうのでは?と思ったりもするけど杞憂。ワサビの香りがぶわァァァって突き抜けた先に蕎麦がガツンと来るんだ。そのおかげでより一層蕎麦を感じられて美味しい。そして裏で暗躍してるのが海苔。海苔の香りっていいよねぇ。薬味→蕎麦→海苔の順番で香りが来ることで無限に飽きない香りや味になってるんだ。

そうして食べ進めていくうちにおばちゃんが蕎麦湯を持ってきてくれた。蕎麦とかとかの日本食ってこういう茹で汁まで全てを無駄にしないで美味しく食べようって感じなのがいいよね。蕎麦を食べ終わり、麺つゆに蕎麦湯を入れて飲んだ。うーん、まだちょいと塩っぱいかな。麺つゆを飲んで減らしたあとに蕎麦湯をさらに足して再び飲む。程よい塩っぱさになって美味しい。蕎麦湯を足したことで暖かくなっててホッとする味って感じだあ。そして飲み干した後は麺つゆ無しで蕎麦湯だけで飲んでみる。蕎麦の香りが凄い。そしてほんの少しだけする甘みも美味しさを増してくれていいね。

ごちそうさまでした。ああ美味しかった。

今度また来よう。次は土曜日に。

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