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浮遊推理  作者: 洞
2/6

橋上推理2

前回の続きです

まずは現場の状況を簡単に整理するとしよう


探偵が水死体が発見

→死体に外傷や衣服の乱れはなし

→橋が怪しいと思い移動

→橋の上に揃えられた靴と遺書を発見

→その現場を見て他殺と判断


簡単に整理するとこうなるか

しかし何故その現場を見ただけで他殺と判断できたのだろう


「何故ですかね〜

不思議ですよね〜

何故現場を見ただけで他殺と判断できたのですかね〜」


奇妙な笑みを浮かべながらこちらの考えている事が分かっているように語り出す


「これはあくまでも簡単な謎です

頭を柔らかくして考えれば誰でも解けますよ

ほら、頭を柔らかくするのです」


(遺書がAさんの執筆ではないと考えたから…いや違う

そもそも執筆鑑定をしていないのだから一目で判断できるはずがない)


頭の中で何度も状況をリピートする


するととある違和感を感じた


「質問があるんだが」


違和感の正体を確かめる為に少女に質問する


「いいですよ

三つまでなら答えて差し上げましょう」

「分かった、なら質問だ」

と一つ目の質問を口にする



「この事件は探偵でなくとも他殺と判断できるか」



「はい、誰でも判断できますよ

いや、誰でも判断できると言うのはやめておきましょう

まぁ観察力のない人以外なら多分誰でもできるでしょう」


少女は橋の欄干に立ちながら質問に答える

俺はその答えをパズルのピースのように当てはめる


「次の質問だ」


二つ目の質問を口にする



「探偵は発見された水死体を隅々まで観察していたか」



少女はニヤリと笑う


「はい、しっかりと観察していましたよ

きちんと隅々までね

そう、しっかりと…」


少女が橋の欄干でステップを踏んでいる


はぁ…

ついため息をついてしまう

なんだ。本当に単純な答えだ。


「最後の質問だ」


三つ目の質問を口にする



「犯人はマヌケか」



「はい、マヌケです

では答えが分かったようですし回答してもらいましょうか」


目の前に立ち答えを求めてくる

俺は立ち上がり頭の中でまとまった回答を近くの自動販売機まで歩きながら話し始める


「簡単な事だ、いや…考えてすぎていたから難しいだけだ

探偵はまず発見したAさんの水死体を観察した

そこで目立った外傷、衣服の乱れはない事が分かった

ここが重要だ

衣服の乱れはない…探偵はそのことを分かっていた

しかし、橋の上には揃えられた靴が置いてある

そこで探偵は気づいたわけだ


(どうしてAさんは靴を履いていた

なのに何故、橋の上に靴が置いてあるのか)


つまり探偵は揃えられた靴を見て他殺と判断したわけだ」


少女は俺の後ろについてきながら笑顔でただ一言


「正解です」


こんばんにちは、(ホラ)です

今回は解決話になります

さて、この橋上推理はまだ終わってはいません

近日中に「橋上推理 続」を投稿したいと思います

色々とお話ししたいことはございますが

そのことに関してはまた次回、書かせていただきます

よろしければ次回もご覧になってください

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