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『或る小説的思想集』

『上昇気流についての思想見解』

掲載日:2019/07/08

『上昇気流についての思想見解』


上方に向かう気流。雲をつくり、雨を降らす原因となる。雷雲中ではきわめて強い上昇流が現れる。 「大辞林 第三版」から



平和なるものの根底にあるのは、水質で弾かれた気流の弾道である。


特にそれが、困難を自分に与えることはないが、いずれにせよ、問題は複雑である。


つまり、何が言いたいのか分からないことは、何を言っているのか分からないことだ。



群列の様に挙げられた憂鬱の調子は、いずれ、深い闇へと落下するだろう。


それでも、物事が複雑であればあるほど、自身の精神は昇華し、上昇する。


まるでゴミに似た表情をした人間達は、実は自分も含めて、神になることはない。



繰り返し繰り返す、悪魔とやらの天井作法に、このかた一度も紛らわせに会ったことはない。


ただ単純に、生命の躍動が欲しいだけなのだろうから、放置しても罰せられないと言う。


行く末が見えないことは、まだ自分に何かの価値があるということだと、理解して充分だ。



乾燥した土地の場合に、所謂有効存在となる雨は、近代の価値以上の価値を保持している。


届くかわからないことは、厳密には届かなくてもいいことだ。つまり、結果が全てになる。


言葉が終わっていくのは、心の終末であって、声の終末でないことが、頭を狂わせる。



観念性の放棄によって得られる、上昇気流の状態反応は、何時にも増して孤独だ。


白濁の神経を彷徨って、映し出される映像から、時折発見は降下する。


難しさという点では、いくら立て直そうとしても、吹き飛んだものには成す術がない。



結句のところ、考えなど及ばない所で、人間はバベルの塔に似た抽象概念を創った。


それが、自然によって破壊され淘汰され抹殺されていくことは、どこを見ても明らかだ。


上昇気流は、やがて、我が物になるかもしれないが、それはそれで、既知のことだろう。

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