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離れ離れ

ボルトの襲撃をなんとか切り抜けた4人はさらに奥へと進んでいく。

フェンは先ほどからビトリーにべったりだ。



「フェン、嬉しそうだね。」


「そうだな。」


「…クロ、ごめんね。」


「あ?なにが。」


「私、クロに頼りっぱなしで。助けてもらってばっかりだし。」


「なんだ、そんなことか。別に気にしてない。」


「でも…」


「言っただろ、守ってやるって。忘れたか?これは俺が好きでやってることだ。気にするな。」


「クロ…ありがとう。私もクロを守るよ。」


「あぁ。頼りにしてるよ。」



黒田は夏輝の頭を一撫でした。

夏輝は頬をほんのりと赤く染め、それを隠すかのようにフェンたちのもとへ走っていった。

黒田は夏輝を少し見つめると、歩くスピードを少しあげ3人の後を追った。





「なんか、モノクロの場所が増えてきたね。」


「近くに奴らがいるんだろう。気をつけていくぞ。」



モノクロになっている場所を進んでいくと森を抜け、荒野のようなところに出た。

岩があちらこちらに転がっている。



「ここにも妖精って住んでるの?」


「うん、ここには火の精たちが住んでるの。今はいなさそうだけど。」



火の精は誰一人として見当たらなかった。

別の場所に避難しているのか、それとも。


とにかく今は進むしかない。4人はごつごつした道を進んでいく。



「なんか道が狭くなってきたね。」


「道に岩が落ちたんだろう。でかい岩がその辺にゴロゴロしてるしな。」


「前はもうちょっと広かったはずなの。岩もこんなに落ちてなかったし。」


「だがこの辺はモノクロになっていない。コンピューターたちは来ていないんじゃ?」


「たぶん、国の力が弱くなってきているからだと思うの。」


「滅びてるって事?」


「うん。詳しいことはわからないけど、魔法使いさんが国の力を戻さないとコンピューターたちをやっつ

けてもいずれ滅びてしまうって言ってたの。」


「…やることが山積みだな。」


「力を戻すにはどうしたら?」


「えっと、確か…あれ?」


「ん?あっ、分かれ道。」



話ながら歩いていると三叉路が現れた。



「これ、どっちに行けばいいんだろう。」


「少し見に行ってみるの!」


「…あっ僕はこっち見てくるよ。」



分岐の看板の文字はかすれていて読めない。

フェンとビトリーはそれぞれ右と左に別れ様子を見に行った。


「こっちには奴らの痕跡はなさそうなの。」


「…こっちにもなかったよ。」


「うーん。どうしよう。」


「引き返す?僕、別のところを探した方がいいと思う。」


「だが、森を抜けてここまで一本道だった。奴らがここを通ったのは間違いないだろう。」


「あっ!この先にサンタさんの村があったはずなの!」


「サンタさんもいるんだ。」


「奴らが狙いそうだな。行くか。」


「でも…奴らの痕跡はここにはないんだよ?」


「サンタさんの無事を確かめなきゃ。行こう?」



ビトリーはやたらと道を変えたがっている。

なにかあるのだろうか。黒田はじっとビトリーを見つめた。



「思い出した、どっちかが歩きやすい道で、どっちかがしんどい道なの!」


「えぇ、そこ重要…」



その時だった。突然地面が揺れだした。



「え、地震?!」


「怖いの~。」


「ちょっ、フェン…苦しい。」



フェンは黒田にしがみついている。

そびえたつ崖の上からコロコロと小さな石が転がってきた。

揺れは収まらず、目の前の看板が倒れた。



「急いで離れた方がよさそうだな。」


「そうだね…クロ!危ない!」



その場を離れようとした時。4人が立っていた場所に大きな岩が転がってきた。

夏輝はとっさに黒田を突き飛ばし、自分もその場を離れる。


どすんと、体中に振動と音が響きわたり、砂煙が四人を包む。

岩は看板を潰し、道をふさいでしまった。



「大丈夫?!クロ!フェン!」


「俺たちは大丈夫だ!そっちは?!」


「私たちも大丈夫!でもどうしよう。」



夏輝とビトリーは左側、黒田とフェンが右側の道にそれぞれ分かれてしまった。

岩が邪魔で合流することが出来ない。



「たぶんどの道からでもサンタさんの村へ行けたはずなの!」


「ならそこで合流するしかねえな。夏輝!聞こえたか?」


「うん!サンタさんの村で合流だね!二人とも気を付けて!」


「そっちもな!」

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