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プロローグ


 女々しいと思われてしまうかもしれないが、私にとって、失恋とはとにかく苦しいものなのだ。大袈裟でなく、生きていくのが困難になってしまうほどに。


 しかしながら、人はそう簡単には死ぬことができない。間違った言葉選びとはわかっていながら、あえて言うならば、勇気が出ないのだ。「生きるのをやめる」ということを決断する勇気が。

 

 だから、私は考えた。失恋の辛さを取り除く方法を。

 たどり着いたのが、五感を失うという方法だ。嗅覚、聴覚、視覚、味覚、そして触覚。恋をするにはこの五感は必要不可欠で、また、いつまでも失恋の辛さを忘れさせないのも五感の所為に違いない。

 彼女の匂い、声、姿、作ってくれた料理の味、そして柔らかな感触。どれももう二度と、自分が得ることはできないそれを、名残惜しく忘れてくれない五感を、私は激しく憎んだ。

 

 そこで開発したのが、五感の一つを失う薬だ。この薬で死ぬことはない、現に、目の前に服用した者が動いて喋っているわけだから。

 私は、私と同じ失恋に苦しむ人間にこの薬を与えて、辛さを取り除いてやりたいと思っている。しかし、五感すべてを失うことは元より、五感のどれか一つ欠けてしまっても、今まで送っていた生活は必ずできなくなる。

 

 だから、聞かせてほしいんだ。君がどんなに辛い失恋をしたのか。本当に、五感の一つを失っても、後悔をしない選択なのかどうかを。


ご覧くださりありがとうございます。


また、いつもながら見切り発車で始めてしまいましたが、お付き合いいただけますと幸いです。

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゜●。お品書き。●゜
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