第258話 ラカルド子爵討伐(上)
ラカルド子爵討伐のため、レンが王都を出発したのは十月十六日のことだった。
レンが王都に来たのは八月の中頃、夏の真っ盛りだったが、すでに秋の気配が色濃く漂っている。
本当なら九月頭の式典に出て、それで領地へさっさと帰るつもりだった。だがミリアムの舞台があって残り、それが終わったと思ったら襲撃事件、そして今回の出陣――まだしばらく領地へは帰れそうにない。
出陣といっても軍勢を揃え、沿道の人々に見送られてとか、そういう派手なことは何もない。
ガー太に乗ったレンに同行するのは、カエデとゼルド以下シャドウズのメンバーが十人だけだ。それでダークエルフの集落を出たのだが、いつものように王都へ出かけるのと変わりない出発だった。
今回の討伐の主力は教会の神聖騎士団なので、レンが連れて行くのは最低限のダークエルフたちだけだった。
合同部隊で主導権を握るつもりなら、ある程度の兵力を連れていくべきだが、レンにはそういう考えは全くない。ラカルド子爵を討てるならそれでいいので、自分はお飾りの頭として同行し、実際のあれこれは神聖騎士団に丸投げするつもりだ。
その神聖騎士団はすでに王都を出立していた。レンは王都を出てから彼らと合流する予定だ。
さすがに神聖騎士団の動きは隠しきれず、王都は騒然となっていた。
もし神聖騎士団がラカルド子爵討伐に向かったのであれば、国王の方針を真っ向から拒否したことになる。国王と教会の対立は決定的だろう。
だから多くの人々が成り行きを注視していた。
そんな中レンはひっそりと集落を出発した。
三日後、国王のところにはレンからの書状が届く予定になっている。マローネ司教に代筆してもらったその書状には、
「申し訳ありません。やっぱり我慢がならないので、自分の手でラカルド子爵を討ち取ります」
ということが格式張った文章で書かれている。
国王はそれを読んで激怒し、急いでレンを止めるための使者を送るが、残念ながらそれは間に合わない。教会の助力を得たレンにラカルド子爵は殺されてしまう、という筋書きだ。
国王と教会、双方の対立を防ぐ妥協の産物だ。国王はレンと教会を止めようとするが、それはあくまで表向き。国王はすでにラカルド子爵を見捨てている。レンにも異存はない。幼い少女をさらおうとする貴族など生かしておけない。
集落を出たレンとダークエルフたちは、街道を西へと向かった。
目指すラカルド子爵の領地は、ここグラウデン王国の西部にある。レンの領地は王国東部なので、王都を挟んで反対側に位置する。
さらにラカルド子爵の領地は、隣国ザウス帝国との国境にも近い。
グラウデン王国は北でザウス帝国と接しているが、王国東部から中央部にかけてはガスパル山脈が間にあるので、人の往来はほとんどない。黒の大森林ほどではないが、ガスパル山脈もまた魔獣が生息する危険地帯だ。
だがそのガスパル山脈は王国西部で終わり、そこより西は平野部だ。
グラウデン王国とザウス帝国の間で人が行き交うのは、この西部の平野を通ってだ。
平時には旅人や商人が行き交い、戦時には軍勢が行き交うことになる。
グラウデン王国とザウス帝国は、過去何度か軍事衝突を繰り返しているが、両国の全面戦争にまで発展したことはない。これはザウス帝国が、当面の主敵を東のターベラス王国に定め、他の国との全面対決を避けているからだ。
それどころか周辺国には下手に出て、友好関係を結ぼうとしている。
だが他国もバカではない。友好関係を結んでもそれは一時的、ターベラス王国がやられれば次は自国の番かもしれない、ということを分かっている。
グラウデン王国もそれを分かっているので、ザウス帝国との間には常に緊張状態が続いている。ここ数年は大きな軍事衝突は起こっていないが、それがつかの間の平和にすぎないことを誰もが理解していた。
ラカルド子爵の領地はその国境から近いのだが、これまで彼の領地が戦場になったことはなかった。というのも彼の領地は山間にあり、主要な街道からも外れている。両国が武力で奪い合うほどの価値がなかったのだ。
だがそのおかげで戦火に巻き込まれることはなく、領内は安定していた。
「ラカルド子爵は女性問題を抱えていますが、それ以外では善政を敷いているようで、領民からはそれなりに支持されているようです」
と説明してくれたのはマローネ司教だった。
王都を出発した次の日、レンは先行していた神聖騎士団と合流したが、そこにはマローネ司教もいた。今回の遠征に彼も同行すると聞いてレンは喜んだ。
見知らぬ騎士たちとコミュニケーションを取るのは大変だが、マローネ司教が間に入ってくれるなら大助かりだ。
教会はこれから攻めるラカルド子爵についての情報を集めており、マローネはそれを教えてくれた。
ラカルド子爵の女性問題というのはロリコン問題のことだ。幼い少女たちをはべらせる彼のことを、当然ながら領民たちはよく思っていない。しかし大きな問題はそれぐらいで、後は上手く領地を治めているようで、領民たちの感情は悪くはないとのことだ。
圧政を敷いて領民たちを苦しめる領主もいるのだから、それと比べればロリコンぐらい目をつぶろう、といったところだろうか。
「ですからラカルド子爵が徴兵を行っても領民たちは逆らわず、それなりの数が集まるはずです。彼の領地には、中心に街が一つあり、領主の館もそこにあります。後は小さな村がいくつか」
ラカルド子爵の領地は広くない。一日あれば領内を横断できるほどだ。
「領内の街と村から、戦える人間をかき集めれば最大で千人ほどの兵力を揃えることができると見積もっていますが、実際にそこまでは無理でしょう」
その話は前にも聞いた。理論上は可能でも、実際にやれるかどうかは別だ。
「おそらくラカルド子爵は、今頃必死になって兵士を集めているはずです。我々がどれだけ早く到着するかで、向こうの準備が変わってきます」
王都からラカルド子爵の領地まで、普通に歩けば二十日ほどかかる。それを短くするため、レンと神聖騎士団は道中を急いでいた。
ガー太はもちろん、ダークエルフたちも健脚だし、騎士団は全員が馬に乗っている――マローネ司教も馬車ではなく騎乗している――ので、一行の進みは早い。目標は半分の十日間だ。
ラカルド子爵も王都での騒ぎを聞き、神聖騎士団が攻めてくるのではないかと備えを急いでいるだろうが、まさかそんなに早く攻めてくるとは思っていまい。
もしかしたら、国王と対立してまで、教会が神聖騎士団を動かすことはないと高をくくり、何の備えもしていないかもしれないが、それならあっさり攻め滅ぼすまでだ。
道中の行軍を早くするため、神聖騎士団は荷馬車などを率いていない。あらかじめ各地の教会に通達を出し、食糧を準備してもらう予定だったが、そこへレンの動きが加わった。
シーゲルに食糧を送ってもらうよう頼んでいたのだが、彼はしっかりとその約束を守っていた。
レンから行軍予定を聞いた彼はすぐに動いた。犯罪ギルドの取引ルートを使って食糧を集め、ダークエルフの荷馬車にそれを乗せて、レンたちが立ち寄る街へ送り届け始めた。
レンは荷馬車がたくさんあるからいけるでしょ? ぐらいの軽い気持ちで頼んだし、シーゲルも同じく軽い気持ちで引き受けたのだが、実際にやってみるととても簡単とはいかなかった。
限られた時間の中で、必要なだけの食糧を買い集め、それを複数の場所に届けようと思うと調整が大変だったのだ。電話もネットもない世界では、遠くに連絡するだけで一苦労だ。
だがシーゲルはどうにかそれをやり遂げた。
今まで各地の犯罪ギルドとヤミ取引を繰り返してきたのが役に立った。
まず、あちこちの犯罪ギルドに顔が利くので、そこに頼んで食糧を買い集めることができた。犯罪ギルドというのは、金になると思えばすぐに動く。シーゲルは金を惜しまず食糧調達を頼んだので、それはすぐに集まった。
そして荷馬車を運行するダークエルフたちも、命令を受けて迅速に動いた。彼らもこれまでのヤミ取引で、あちこちの街や村を行ったり来たりしていたから、王国内の地理に詳しくなっている。
しかもレンはできる限り地図などの記録を残すように頼んでいたので、荷馬車の運行はどんどん効率化が進んでいた。簡単な手書きの地図でも、あるとないとでは大違いだ。グラウデン王国内の地理について、ダークエルフたちは多くの情報を蓄積していたのだ。この時点で、その情報量は王国最大といってもよかっただろう。
そんな彼らだからこそ、命じられた街から街へ短時間で食糧を運ぶことができたのだ。
だが裏方というのは目立たないものだ。今回の事件でも、シーゲルやダークエルフたちの動きに注目した者はほとんどいなかった。
他にもシーゲルが困ったのは、どれくらいの量を揃えたらいいのか? だった。一口に三百人の騎士団といっても、それがどれくらいの食事を取るのかよくわからない。またそこに馬の飼い葉なども加わる。
考えてもわからなかったので、シーゲルは多ければいいだろうと、できるだけ多くの食糧を買い集めて送った。
普段の商売ならそんなもったいないことはしないが、これは商売ではない。教会に、自分はがんばっていますよ! とアピールするためにも、採算度外視で動いたのだ。
結果、有り余るほどの食糧が届いた。というか実際にあまったので、立ち寄った街や村に配ることになった。
これは現地の住民たちの好感度アップにつながった。
今回、騎士団は街道を西へと向かったが、途中にある大きな街は避けて、小さな街や村にばかり立ち寄った。大きな街だと手続きなどに時間がかかる場合が多いので、出入りが簡単な小さな街を選んだのだ。
小さな街だと食糧の余剰も少ない。だが教会の要請に加え、領主からの命令もあったので――教会はあらかじめ進行ルート上の貴族に協力を要請していた――住人たちは渋々ながら食糧を出すしかなかった。
だがそこへシーゲルが送った大量の食糧が届いた。住人たちは食糧を供出するどころか、あまりを分け与えられたのだから大喜びだ。
おまけにガー太がいた。
神聖騎士団を一目見ようと集まった住人たちの前を、整然と通り過ぎる神聖騎士団の騎士たち。
「さすがは教会の騎士様だ」
と感嘆の声を上げる住民たちだったが、その顔が驚きへと変わる。
隊列の最後に馬ではなくガーガーに乗って進む人物――レンがいたからだ。
なんでガーガーが!? と驚く住人や、さすがは神聖騎士団、まさしく神の使いだ、と道ばたにひざまずいたりする住人が続出する。同じような光景は、立ち寄った街で何度も繰り返された。
食糧が分け与えられ、ガー太の存在もあり、騎士団は立ち寄ったどこの街でも大歓迎を受けた。もちろん騎士たちの気分も悪くない。
とはいえ、そこは謹厳実直で知られる神聖騎士団である。歓迎の宴などの誘いもあったが、それらを全て固辞して、どこの街でも野外で野宿して過ごした。
レンもそれに付き合った。
住人たちからはレンのために屋敷を提供すると申し入れがあったし、騎士団からも、
「オーバンス殿は我らのことは気にせず、屋敷に泊まって下さい」
などと言われたのだが、レンも彼らと同じように野宿した。
これは騎士たちから好意的に受け止められた。彼らにしてみれば、レンが贅沢を我慢して神聖騎士団の流儀に合わせているように思えたのだ。
実際は違う。
屋敷に招かれれば、当然のごとく接待を受けるだろう。レンにとっては、そういうお付き合いは苦痛でしかない。それを考えれば屋根の下で寝るより、外で野宿していた方がマシだったというわけだ。
これに限らずレンは神聖騎士団の方針に従い、一言も文句を言ったりしなかったが、これも彼らからの好感度を上げていた。
ガー太と一緒に葬儀に出席して以来、神聖騎士団のレンに対する心情は大幅に改善していたが、行軍中の控えめな言動によって彼らの信頼を得ることに成功したのだ。
もっともこれも特に意識したわけではなく、単に黙って言われた通りに行動した方が楽だからやっていただけだ。
普通の貴族、特に若い貴族は自分の名を上げたいから、オレがオレがと前に出たがる者が多い。しかしレンにそんな気持ちはない。そんな彼の内面を知らない人から見れば、レンの行動は謙虚な振る舞いに見えたのである。
意識のズレはともかく、行軍は非常に順調で、ほぼ予定通り――途中大雨で一日遅れただけで――王都を出て十一日目、十月十七日に目的地のラカルド子爵の領地へと到着した。
「いよいよ敵地に入ります」
レンに話しかけてきたのは、今回の騎士団を率いているゼルケインという神聖騎士だ。年齢は四十ぐらいだろうか。いかにも威厳のある軍人、といった風貌の男性である。
マローネ司教から教えてもらった話によると、彼は見た目通りの男らしい。
「神聖騎士ゼルケインは、教会の孤児院で育ち、腕っぷしの強さを見込まれて神聖騎士団の見習いとなり、そこから今の地位まで上り詰めた方です」
神聖騎士はゼルケインのような孤児院出身の人間が多い。小さな頃から神聖騎士団に入り、そこで教会の規律をたたき込まれ、厳しい訓練とともに育ってきたような人間だ。
良くも悪くも閉鎖的な社会で、幼少の頃からドルカ教の教えをたたき込まれているので、彼らは死をも恐れぬ戦いぶりを見せるのだ。
ゼルケインもまた、若い頃からいくつもの戦いを経験してきた男だった。
「もしラカルド子爵が軍勢を揃えて待ち構えるとすれば、この先でしょう」
ゼルケインがレンに説明してくれた。
ラカルド子爵の領地は山間の土地であり、この先にはいくつもの山がそびえている。ただ、どの山もそんなに高くはない。多分標高千メートルもないだろう。ラカルド子爵の館があるのはあの山の向こう、ガムセムという街だ。
ガムセムは盆地に作られた街で、街道は山の間を縫うようにガムセムへと続いているが、それがこの先でかなり細くなっているとのことだ。
なるほど、説明を聞けばレンでもわかる。軍勢を待ち構えるなら、街道の細い部分を封鎖するだろう。
だがゼルケイン以下、神聖騎士団の面々に不安な様子はなかった。
「しょせん烏合の衆、我らの敵ではない」
という自信が見える。それにここまでの行軍速度はかなり速かった。ラカルド子爵の準備が間に合っていない可能性も十分ある。
騎士団は意気揚々とラカルド子爵領へと侵攻した――のだが、彼らの予想はすぐに裏切られることとなった。
「これは想定外でしたな……」
苦々しい顔でゼルケインがつぶやく。彼の視線の先には、街道を封鎖するように布陣する軍勢が見える。そこまでは想定内だったが、
「ざっと見ても千人以上はいるみたいですね」
レンが答える。正確な数はわからないが、目に見える範囲でそれぐらいはいるので、実際は千人を大きく超えているだろう。
事前の見積もりでは最大でも千人だったので、この時点ですでに想定外だが、まだ続きがあった。
「しかも大半が農民ではなく傭兵のようですな。ラカルド子爵め、いったいどんな手を使ったのか……」
追い詰められたラカルド子爵が、なりふり構わず領民を徴兵するというのは考えられていた。
元々、ラカルド子爵の兵士は少ない。だから数を揃えることはできても、そのほとんどが徴兵された農民になるはずだった。
しかし目の前の軍勢の大半を占めるのは農民ではなく、金で雇われた傭兵だという。
正直、レンには農民兵と傭兵を見分けるポイントがよくわからないのだが、ゼルケインがそう断言するのだからそうなのだろう。装備とか雰囲気とかで専門家の彼には一目でわかるようだ。
ラカルド子爵が傭兵を雇うのも考慮されてはいたが、その数は少なく、大勢に影響はないとみられていた。
多くの貴族は、どこかの傭兵団と取引があるものだ。
自前で多くの兵士を抱えていれば金がかかる。特に平時だと仕事もないのに給料だけを支払うことになるから、裕福な貴族でなければ兵力を維持できない。
その点、傭兵なら仕事がある時だけ雇えばいい。領内の魔獣退治や盗賊退治、そして戦争。傭兵の仕事はいくつもあった。
ちなみにこの世界には魔獣退治を専門に行う冒険者とか、冒険者ギルドとかはないようで、レンは少しガッカリしていた。
冒険者はともかく、ラカルド子爵が取引のある傭兵団に話を持ちかけるのは、当然レンたちも考えていた。だが広大な領土を有する大貴族ならともかく、ラカルド子爵ぐらいの貴族であれば、取引のある傭兵団といっても、せいぜい数人から数十人の小規模なものだろう。
金と時間さえあれば、いくらでも傭兵団を呼び集められるが、今回は神聖騎士団が迅速に動いたのでそんな猶予はないはずだ。
可能性だけなら、たまたま大きな傭兵団が近くにいくつもいて、それらを雇って大兵力をそろえる事ができた、などというのも考えられたが、そこまで現実離れしたことまで考え出したらキリがない。
現実的に考えれば傭兵を雇えても数十人が限界、特に考慮しなくても問題ないはずだったのだが……
「まさかの偶然が重なったんでしょうか?」
「分かりませんが、目の前には軍勢がいるのは事実です」
「どうするつもりですか?」
「敵が何であれ、我らは神の名の下に戦うのみです」
ゼルケインがきっぱりと断言する。
予想したより敵が多いのだ。ここは一度退却し、あらためて情報収集を行うべきではないかとレンは思ったのだが、ゼルケインにはそんな考えは毛頭ないようだ。
しかし勝てるのだろうか?
神聖騎士団は精鋭揃いだし、騎兵が歩兵に対して圧倒的に有利なのはレンもわかる。しかし敵も戦い慣れた傭兵、しかも数はこちらの数倍。レンにはどちらが有利なのか判断できなかった。
わかっているのはゼルケインに退く気がないことだ。だったらレンもやるしかない。
「わかりました。では私も攻撃に参加します」
「おおっ!」
とゼルケインが歓喜の声を上げる。
当初の予定では、余裕で勝てる戦いなので、レンは後ろで見ているだけのはずだった。しかし勝ち負けがどう転ぶかわからない以上、レンも戦いに参加するしかない。ここでレンが何もせずに味方が負けるようなことになれば、さすがに色々と問題が出てくる。
「オーバンス殿とガー太様の加勢があればまさに百人力。奴らに神の裁きを下してやりましょうぞ」
いつの間にかガー太は様付けで呼ばれるようになっていた。
もとより騎士たちのガー太への好感度は高かったが、道中、何度か魔獣に遭遇した際、そのことごとくをガー太が蹴り飛ばすのを見て、彼らの好意は崇拝へと変わってしまっていた。
神前会議でガー太はガーガーによく似た別の鳥とされたのだが、少なくともここにいる騎士たちの間では、ガー太は神の使いの鳥だった。
「神とガー太様は我らとともにあり! 者ども今こそ神の剣として使命を果たせ!」
「ウオーッ!」
ゼルケインの叫びに他の神聖騎士たちが呼応し、右手を突き上げ気勢を上げる。
数倍の敵を前にして、彼らの士気はまさに天をつくほどであり、恐れの気配は微塵もなかった。
大きく間が空いてしまってすみません。
さすがに一ヶ月更新なしは申し訳ない……んですけど、正直に言うと自分でもこんなに更新してなかったのかと、最終更新日を見てビックリしました。
自分の中では今月に入って一回ぐらいは更新してたつもりだったんですが。というか、ちょっと前に12月に入った気がするのに、もうクリスマスも終わって年末とか。色々と忙しかったんですが、時間がたつのが早すぎですねえ。
ただ、さすがに一ヶ月は間隔あきすぎたので、次からはこんなことのないよう頑張ります。