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54話 みんなでカボを食べよう

唐突な終わりで申し訳ありません。

最近はあまり執筆意欲がなく、この話し以降は全く書いていない状態です。

週一投稿も難しいと思い完結とさせて頂きます。



「今日のスッダさんは何だかカッコよかったです」

「ひゃあー そうだべか!? いやぁ~ハハハ」


俺がスッダさんを褒めると彼は照れたように頭を掻いている。

神や俺と蜜柑にもビビってたから、臆病な人ってイメージが強かったけどちょっと見直したな。


「オラは正直言うと獣人が大嫌いでな、ここで獣人達に会ったときも勘弁してくれと思っとったんだけんど、それが本当に自分勝手で想像通りの獣人で参っただべ。

毎日毎日勝手に人の畑さ来て作物盗って「おじさんにもあげるー」なんて、それオラの畑の野菜だろ! って何回怒鳴ったことか...」

「そ、それは本当に迷惑を掛けてしまって...すみません」


スッダさんの話しにあの頃のチュチュ達獣人と町人とのいざこざを思い出して申し訳なくなる。

人と獣人の習慣とか色々違うしお互いに慣れるまで結構時間掛かったしな。その間みんなにはいっぱい苦労かけてたと思う...俺も色々大変だったし。

俺が頭を下げるとスッダさんは慌てて言う。


「いややや、柚希さんのせいじゃねーべ! あいつらが自分勝手だったんだ! 何度注意されてもなかなか直らねーで!

それに、それになぁ、いつの間にかウザったらしいけど、いないとなるとそれがまた寂しく感じるようになっちまってさ。今でもどっか行ってくんねーかなって何度も思うけど、あいつらがいたらいたで楽しいんだよ」


優しい顔で獣人達のことを語るスッダさんを見ながら俺は、スッダさんって結構毒舌なんだなと思った。

実は俺のことも色々ムカついてたりするのかな...そう考えると冷や汗が出てきた。

これからは自分の行動に十分注意しよう...


「あっ、スッダさんの家が見えてきた」

「もうこんなに来てただか、いやーすっかり話し込んじまって」

「たまにはこうやってスッダさんとお喋りするのも楽しいよ。いつも畑仕事ばっかりだし」


話題を変えようとスッダさん達が住むアパートを指差す俺にスッダさんは申し訳なさそうな顔をするので笑って返事をした。

ほんとスッダさんとは食堂で偶然会って話すか畑仕事のとき手伝いながら話すくらいで。こうやってだべりながら歩いたことってあんまりないかも。

そうしてアパートに近付くと噂の人物にさっそく会った。


「あっ、おっちゃんと柚希だ!」

「あっ、ほんとだ!」


チュチュとチュッチュは笑顔で(と言ってもネズミの獣人で表情は分かりにくいが)駆け寄ってきてキラキラした目で見上げてきた。


「何かお土産ある?」

「今日はなんの作物が取れたの?」

「はぁ...今日はカボがいっぺー採れたかんな、ルミナスさん達に頼んでカボシチューやカボパイでも作ってもらうべ」

「「わー! 楽しみ!!」」


ワクワクしたその顔は可愛いがいきなりそれか...

スッダさんが呆れながら拡張鞄から出したカボを手に持ち見せると二人はピョンピョン跳ねて大喜びしている。

これからみんなで食堂に行き採れたてのカボを食べることになった。

因みにカボは日本で言うカボチャだ。まんまなネーミングに神のヤル気のなさが窺える。







そわそわと落ち着きなく待つチュチュ兄弟に苦笑いしながら料理ができるのを待っているとカボチャの美味そうな匂いが漂ってきた。

チュチュ達はその匂いで待ちきれなくなったのかヨダレを垂らしている。


「はいはい、お待ちどお様。他のはもうちょっと待ってね」

「「わーー!!」」


そんなタイミングを狙ったようにルミナスがやって来てカボの天ぷらを並べ始める。

それをチュチュ兄弟はキラキラした目で身を乗り出してまで眺めている。


「やー、すまねーべ」

「別にいいのよ、美味しそうに食べてもらえるとこっちも嬉しいし」


なんてルミナスさんに声を掛けるスッダさんは頬を赤く染めてるし下心がモレモレだな。俺はそれを苦笑いで見ていた。

そんな俺をチラリと見てルミナスさんは厨房に戻って行った。

うーん...なんかちょっとだけ距離を感じるような気がする。気のせいかな?


「「頂きまーす!!」」


元気な声を出してガツガツ食べ始めた二人に苦笑いが漏れた。

それから俺もカボやジャモの天ぷらを食べてみる。うん、衣がサクサクでカボの甘さもあり美味しい!

お肉もいいけど野菜の天ぷらも美味しいんだよね。

そんな風に味わって食べているとじっと俺を見るチュチュとチュッチュがいた。


「...どうぞ」


2つ食べて残っていた分を二人に2つずつ譲ると二人は嬉しそうにあっという間に食べてしまった。



「あっ、柚希さん」

「あ、ロイ、お疲れさま」


「あっ柚希さんだ!」

「おやまぁ、何か食べておったみたいじゃの?」

「ん、カボの匂いが濃いね」

「美味そうな匂いッスね」

「スッダさんの畑でカボがいっぱい取れたから食べてたんだよ」


丁度夕食の時間なのでロイが、その後にゾロゾロとネアやカーさんイルにトトと次々に現れたので説明する。

ロイは奥に行き食事を頼んでいるが他のみんなはさっさと好きな席に座ってしまった。


「頼まないの?」

「今は忙がしそうだから、もう少し落ち着いたら頼むよ」


のんびりしている獣人は待つのに抵抗がないから、こうして料理人が忙がしそうにしているときは注文せずに待っていてくれるから偉いよね。

ロイやミリーはあんまり時間が掛かるときは今みたいにどこでも売買機で注文したりしてるし、せっかちなのかな? 二人共よく働いてるからな...


「カボのシチューができたわよ」

「「わーい♪」」

「ルルも持ってきたよー!」


ルミナスさんがたっぷりシチューが入った皿を持ってくるとチュチュ達は大喜びしている。

嬉しそうに尻尾を振っているが、テーブル越しに見るとミミズがルンルンと頭を振っているように見えるな...

そんな失礼なことを考えながらルルちゃんからカボシチューを受け取りスッダさんの前に置いた。


こうして和やかにみんなでご飯を食べれるのって幸せだな。後はあのおデブエルフのクエントさんや魔人のみんなとも一緒に食事をとれるようになったらいいな。


...そんな風に思った。



本当はもっと柚希の恋愛を入れたハーレム作品になる予定が、全く恋愛のない話しになって自分でも驚いています。

なぜか柚希は男キャラといる方が書きやすく、女性といさせても恋愛要素が出てこない不憫な子です...


キャラの書きわけができていないことや、もっと人助けを色々させたかったですね。

気が向いたらまた書くこともあるかも知れませんが、今はここで完結です。

ブクマ、評価、コメントありがとうございました。

30部ほどから投稿し始め、いつの間にか58部まで書いていたんですね。ここまでこれたのは皆様のお陰です。感謝!

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