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40話 ウォルバンの義足3



「お疲れ様でした!」


早朝訓練を終えてリアーナさんとウォルバンさんに挨拶する。

参加していたのは俺とライゼとトト、ネア、ホリー。大体いつもこのメンバーだ。

獣人のみんなが来てからリアーナさん達が彼らに掛かりきりで、俺とライゼは二人で戦ってばかりでちょっと寂しい今日この頃です。

それでも俺達だって強くなってるんだぜ!

俺がLv5、ライゼがLv10... あれ、なぜかライゼとLv差が開いてるんですけど...


「ん? どうしたのウォルバンさん、足痛めた?」

「いや、気のせいじゃないか」


何となくだけどウォルバンさんの動きに違和感があって、足を庇って歩いてんのかな?と思ったんだけど...


「気のせいではないだろう? 私が何度もそう言ってるのにウォルバンは否定し隠そうとする」


そう言って睨み付けるリアーナさんから気まずそうに視線を逸らすウォルバンさん。

前から足庇ってたの? 全然気付かなかった。



「えっと、よければ義足を外して見せてくれませんか?」


合わない義足を使っていると擦れて水膨れや皮がめくれたりするって聞いたことがあるのだが、ウォルバンさんは「問題ない」と言って見せようとしない。


これは怪しい。


リアーナさんとみんなで少しずつウォルバンさんを包囲していくと、観念したのかウォルバンさんは義足を外してくれた。

だが中々見せてくれないので少々苦労した。





「あーやっぱり...これは痛そう...」

「うわぁ」

「うわっ、痛そうっスね」

「やはり怪我をしていたか、なぜ早く言わない」


ウォルバンさんの左足首を見れば皮がめくれ、血が出ている場所まであった。

あんまりにも痛そうなんで顔を歪める俺達と比べ、リアーナさんは黙っていたことを怒って不愉快そうに顔を歪めている。

「血の匂いがするから気付いてた」と言う獣人組は流石だ。

そしてそれを言わないのもウォルバンさんが隠そうとしてるって分かったからかな。

みんないい子だよね。


「やっぱり義足が合ってないとだめなんだね... 普通はオーダーメイドで一人一人型をとって作るものなんですよ。

それにあまり長時間使わない方がいいらしいし...」


会話しながら[回復飴]を差し出すも「必要ない」と断るウォルバンさん。

なんでみんな遠慮するかな? そんな高いものじゃないし我慢しないで舐めたらいいのに...

ん? でも、ちょっと高い部類かも?

俺の時計だと幾らでも出せるからよく分かんないんだよな。俺ってこの世界では金銭感覚おかしいかも...


「おいウォルバン、これはなんだ? 重りじゃないか」


リアーナさんの言葉を聞き顔を向けると、義足に取り付けられた重そうな金属が...

そしてもう片方の足も彼女が確認すれば重りがついていた...

どうやらウォルバンさん、重りを両足につけていたらしい。


「義足は少々重かったので、バランスよくする為自分の足にも同じだけの重りをつけて...」

「ではなぜ義足にも重りがついてるんだ?」

「それは... 気付いたらそのように...」


いつも通り渋面のウォルバンさんだが、さっきからリアーナさんと目線を合わせない。

...結構ウォルバンさん分かりやすいな。


「あまり激しい運動はしすぎるなと少年から注意を受けていただろう。それを破ったのだ。貴様には暫くの謹慎を言い渡す」

「ひ、姫様!」


そう言って去って行くリアーナさんを呆然と見詰めるウォルバンさん。

そんな様子を呆然と見ている俺達だった。



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