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25話 獣人は可愛い!



「アパートの内装ってやっぱ変えた方がいいかな?」

「いや、後でそれぞれに家を用意するのだから今のままでいいだろう。

変えた所で慣れるのに時間が掛かるだろうし、...また暫くは一緒に暮らして使い方を覚えてもらうしかないだろうな」


前回は住人の意見を聞いて部屋を変えたから、今回も聞いた方がいいかと思ったのだがリアーナさんに反対された。


「...確かに、また暫くは俺もアパートに戻って男性達に色々教えた方がいいかな。

取り合えず女性はミリーに任せようと思ってるんだけど...」

「はい、任せて下さい」


俺の言葉に近くにいたミリーが返事をする。

ミリーにはアパートの管理人を任せてるけど、潔癖症の彼女に同居はきついんじゃないかな?

前だって蜜柑から色々聞いたし、それが更に獣人なわけだし...


「...本当に大丈夫? ミリーだって獣人に思う所があるだろうし」

「仕事に私情は挟みません。だから安心して下さい」


不安になって聞いた俺に、ミリーはいつもの隙のない笑顔で答える。

私情は挟みませんってことは、やっぱり嫌だってことだよな...


「やっぱ蜜柑に頼むよ。彼らのことは俺達がやるからミリーはいつも通りお願いするよ」

「...そうですか、分かりました」


やっぱり嫌がっている人に任せるのは忍びない。

俺や蜜柑なら獣人への偏見なんてないから問題ないし、俺達が暮らした方がいいだろう。

...また暫くはログハウスとはお別れか。






獣人達を連れてアパートへと入るとやっぱり自動ドアで驚かれた。

彼らに食堂や風呂トイレなど、共同で使う場所を一通り案内した。

それからみんなで一緒に住む部屋も。

部屋は1階の隣合わせの部屋を使う。これは前回も使った部屋だ。

女性は鳥の翼が生えた半獣人さんとリスの全獣人さんが蜜柑と。

男性はネズミの全獣人さん2人と烏の全獣人さんとトナカイの角が生えた半獣人さんと俺で分かれた。

後は回復カプセルの3人の合計9人が今回の新メンバーだ。





「ここで暫くはみんなで暮らすことになるから。

使ったことのない物が多くて戸惑うだろうけど、ゆっくり慣れてくれればいいからね」


管理人室へとやってきて今日からここで暮らすことを伝える。

誰もが俺の言葉に困惑した顔を見せていた。

他の場所を案内したときもそうだったけど、すごく不安そうだ。

そりゃ不安だよな... 知らない所に知らない設備だもん。


「分からなかったら何度でも聞いて。

それと後で自己紹介の場をもうけるからね?

それじゃ服を出すから着替えよう。着方が分からなければ教えるね。

あ、どんな服がいい?」


俺が質問するが誰も応えない。

みんな困ったように顔を見合わせているばかりで、彼らはここに来てから一度も言葉を発していない。そのことが不安だ。


「んじゃてきとーに出すね!」


取り合えず服を用意して着てもらおうと時計を操作して服を出し、着方を簡単に教える。

それから近くのネズミ君に服を渡す。


「着てみて」


そう言えば眉間に皺を寄せ困った顔をしながら着てくれる。

上着は黄緑色でなんかヒラヒラが首んとこに付いて、二の腕の所がふっくらして赤と交互に縦のストライプになっている。それは胴体も同じだ。

ズボンはオレンジ色で太股んとこがふっくらしてるのに膝から下はピッタリしてて、足には青いブーツ。

うわっ、めっちゃ可愛い!

そっと頭に水色で白い羽が付いたマスケットハットを乗せる。

うひゃっ、貴族の坊っちゃんっぽい! 可愛い!

...ニマニマしてたのかちょっと引かれてる。


「こほん、...よく似合ってるよ、すごく可愛くていいと思う」


俺が褒めるとネズミ君は恥ずかしそうに俯いてしまう。

ただ、これは明らかに普通の服じゃないな。

他にも色々出してみんなに服を配ったんだけど、何度か暴走してしまった。


うん、俺って日本人だもん。仕方ないね。



まんまネズミの二人は人によっては無理かもね。私はネズミも可愛くて好きです。

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