22話 みんなの新しい家ができた!
まずは新しいアパートの紹介を。前に作ったアパートの横に建てた。
今回のアパートは日本で俺達が暮らしていたような外に階段があって直接自分の部屋に行けるアパートにした。
外に階段が付いてるのって泥棒とかいたら危険そうだけど、色々個人の要望を聞いた結果これにした。
他人と色々お喋りしたりしたいマチルダさん達と、他人と必要以上に関わりたくないスッダさん達もいたから。
それとこのアパートや戸建て住宅は日本とこっちのハイテクシステムを色々搭載してる。
ここだけじゃなくて他の家もだけど。
ドアは魔力による個人認識[魔力認証]ドアだから日本の鍵よりずっと安心だ。
魔力認証とは、その人のもつ魔力で本人かどうか識別すること。
このドアはMPを消費しないから魔力があまりない人でも使える。
ここに住むのはマチルダさん、ルミナスさん、ルルちゃん、ライゼ、スッダさんだ。
マチルダさんとルルちゃんの部屋にはあまり日本の機器を置いていない。
...使いこなせないから。
そして次は戸建て住宅の方だけど、小さいけど庭付き一戸建てを道沿いに2軒建てた。
1階にリビングダイニングとキッチンと風呂トイレ、2階に2部屋
これを基本に個人の意見を考慮して作ってある。
アパートもそうだけど、ほとんどの人が風呂とトイレが一緒にある。しかもシャワーだけでいいって人もいてビックリだ。
ここに住むのがロイさん、リアーナさんとウォルバンさんの3人だ。
ロイさんの家はいずれ店を開けるように1階は店舗で2階に生活スペースがある。
逆にリアーナさんとウォルバンさんの家は変わっていて、1階がお金持ちらしくリビング、ダイニング、キッチンとそれぞれ部屋があり、風呂とトイレは2階にある。
2階には大きなリビングがあり、そこからリアーナさんとウォルバンさんの部屋やトイレと風呂に行けるのだが、リアーナさんの部屋がリビングくらい広いのにウォルバンさんの部屋は2畳くらいしかない。
小さな簡易ベッドと箪笥があるだけだ。
リアーナさんも俺ももっと大きな部屋にしたらと言ったんだが、本人がこれでいいと言いはった。
恐るべき忠誠心だ。
ミリーには1棟目のアパートに残って管理人になってもらうことになった。
カメラなどの使い方を説明したし、何か問題があったときの為に俺に直通出来るイヤリング型の電話をあげた。
これで漸く俺と蜜柑は最初に作ったログハウスに住めるんだ。
いや、ときどき遊びに行ったりしてたけど。
「ふぁ~! 理想通りな家だべ」
「あぁぁぁ、俺の...俺の店だ!!」
「また素敵な家だねー、ありがとうね柚希ちゃん」
完成した家を見て誰もが感嘆の声を上げている。
喜んでもらえてなによりだ。
そうして新しい家でのみんなの生活が始まった。
別々の家に分かれたが、みんな1棟目のアパートで食事をするから必ず顔を合わせる。
その様子を見てみるが特に問題もなさそうだ。
そうして2日ほど様子を見て、問題ないようだからここは蜜柑に任せて出掛けることになった。
「俺と神はこれから新しい住民を迎えに行ってくるから、みんな留守番を頼むね」
「はい! 行ってらっしゃい」
「行ってらっしゃい!」
「行ってらっしゃい神様、柚希様」
にこやかに送り出してくれるみんなに手を振っていると「ほな行くで」という神の声が聞こえ、一瞬で見知らぬ町にいた。




