表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終電  作者: 下東 良雄
4/13

主婦・冬美の「あと3分」

 冬美(ふゆみ)には三分以内にやらなければならないことがあった。


「ふんふ~ん ふふ~ん♪」


 年の頃は四十代くらいだろうか。ひとりの女性がダイニングキッチンのテーブルに皿やグラスを並べている。

 鼻歌交じりでお祝いの準備をしているのは、主婦・冬美。とても嬉しそうな笑顔を浮かべ、ご機嫌の様子だ。


「秘蔵のチーズと……あっ、あのシャンパンも出そうかな!」


 シャンパンのボトルを片手に、ふと壁掛け時計に目をやる冬美。


「あと三分……あと三分で私の願いが叶う……その前に準備を終わらせて、あのひとに電話しないと!」


 ぽんっ


 恍惚とした表情を浮かべながら、冬美はシャンパンの栓を抜いた。



挿絵(By みてみん)



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ