中学時代(3)
次の日の12時。
「美緒〜!お待たせ!」
「全然大丈夫!今来たとこ!」
「なら良かった!…あ、美緒に紹介するね!
こちら他校の先輩、日向君!イケメンでしょ〜」
「美緒ちゃん?はじめまして☆俺日向!よろしくねっ」
「はじめまして……。」
……って、えぇ!?玲奈!???
確かに顔はイケメンかもだけど見た目チャラい…
玲奈はギャルだけどチャラい系は苦手だって言ってたから
てっきり真面目系が来るかと思ってた…
「で、こちら私と同じ学校の前田美緒ちゃん!
私は美緒って呼んでて中学入ってからずっと仲良いんだ♪」
「美緒です…よろしくお願いします」
「あはっ☆もしかして美緒ちゃん緊張してるー?可愛い〜
とりあえず3人でお洒落なご飯でも行こっか♪」
「はーい ♪ 超楽しみ〜♪ ね!美緒!!」
「う、うん」
………。
玲奈には悪いけどこの人のどこがいいんだ!?
初対面でまだろくな会話もしてないのに
いきなり可愛いとか慣れてる感じするし…
…って、いやいや!私ってば何悪い方向に考えてんの!!!
玲奈が気に入ってる人なんだから応援しなきゃ。
今日丸1日喋ってればいい人って分かるかな…
「はい!到着したよ〜♪
ここが俺オススメのパスタ屋さん!SNS映えするよ♪」
「え!ここって並ばないと食べれない凄く有名な所じゃん!
日向君予約してくれてたの?さっすが〜♪♪」
「すごいね!玲奈ずっと行きたがってた場所じゃん♪
日向君ありがとうございます」
「全然☆喜んでくれたなら俺も嬉しいよ」
「早く入ろ ♪ 私温玉乗せ濃厚カルボナーラがいいな〜 ♪ 」
玲奈は日向君の腕時計を掴み席へ向かった。
…良かった。玲奈すっごく嬉しそう!!
最初は日向君の事チャラ男とか思っちゃったけど
玲奈の事考えてご飯予約してくれてたみたいだし
このまま上手くいい感じになってくれたらいいな。