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めらんこり!  作者: 春夏秋
1/7

プロローグ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


もし、自分が神様になれたなら

俺は世界を平等にするだろう

でも、平等な世界はきっと.......

...退屈だ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


考える、俺は考える


俺の存在は"それなり"だと思う



一人の男性がいた、それは大工だった

一人の女性がいた、それは医者だった

その男性が仕事中に足を滑らせ足場から転落する

そして病院へ運ばれる

その女性が男を手術し命を救う

そして男性と女性はやがて運命を共にする事になる



そんな2人が結婚して生まれたのが俺だった

とりあえず生まれた俺の自己紹介でもしておこうか

己桐(おとぎり) (たき) 16歳

今年高校一年生になった、"それなり"のイケメンである...



話を戻そう

自分の存在を"それなり"だと思う理由は"それなり"にある

母親が医者だからか

家庭は"それなり"に裕福だった

母親は忙しい時間の合間を縫って

できるだけ俺という子供に使おうと必死に努力していた

父親が転落事故からは仕事を辞め専業主夫となり

育児をしていた、家事で忙しいのに子供との交流も

欠かすことはなかった


そうして育った子供、そう俺は


勉学は"それなり"にできて運動も"それなり"にできる

さっきも言ったが"それなり"に容姿も良い


名付けるなら"それなり君"だ、どこぞのアイスじゃない

ここまで言うと嫌味に聞こえるかもしれないが

俺はこのそれなりは普通では無いことは分かっている

俺はこのそれなりが貴重だという事は分かっているのだ

完璧とはいかない、大金持ちでもない

容姿が、勉学、運動が本当に良いとは言いきれない

100%ではない、60、70%の存在

それが俺の、"それなり"な人生で

俺の存在を"それなり"だと思う理由だ


もう一度言おう


だから俺の存在は"それなり"だと思う




考える、俺は考える


"それなり"ではないと思う


俺は、分かってるんだ、この矛盾を

今まで述べていた"それなり"だと思う事が関係ない程に

たった一つで覆る物がある事を


この

感情、気持ち、思い、意思は"それなり"なんかじゃない


"それなり"じゃない、これはおかしいと分かっている


"それなり"じゃないんだと再認識する


この物をあえてこの表現で言おう


俺は







"それなり"に死にたい


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







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