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ようこそ侵略者側へ!!  作者: 霜月 京
第2章 戦闘訓練
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06話 桜庭梨花

【赤い惑星:訓練施設】

《戦闘訓練》


 (えんじゅ)は自分の機体(からだ)を確認し、装備を確認する。持っているものは中型のライフルに小型ナイフ2本。機体の装甲はほぼなく、急所を守るだけの最低限の装甲しかないことに驚く。これじゃ、下手したら簡単に壊れるな。

 周りを見渡すと他の第3期生と思われる機体が4機いた。皆現状を把握しているようだ。すると近衛(このえ)先輩から通信が入る。


 「無事全員の同期が確認できたわ。一応何か問題があったら報告してね。それでもう一度訓練の確認するわよ。目標は獣型・模擬戦闘兵器の10機破壊。武器はそれぞれデフォルトの装備で皆同じよ。ちなみにその星は地球から近い惑星の“火星”。他のみんなとの通信は、任意でオープンにしたりプライベートにしたりできるから各自で確認しておいてね。

  それでは戦闘訓練開始!」


 まじかいきなり始まるのか!っと思いながら槐は第3期生のみんなと連絡を取る為、回線をオープンにする。回線の変更は耳元のパネルをスマホのようにいじることで変更できるようだ。


 「あー、あー。もしもしきこえるー?」

 「きこえるよーーー!」

 「聞こえてます」


 まず、元気な声で返事をしたのは美大(みと)だった。こいつはどこでも元気いっぱいだな。

 その次に返事をしたのは、玲一(れいいち)君かな。声が若かったのでそう判断する。だが他の2人から返事はない。


 「ねぇねぇ、折角だしみんなで協力して倒そうよう☆」


 美大が同期前に近衛先輩が言っていた協力して倒す方法を提案する。


 「私は一人の方がやり易いので遠慮しておきます」

 「同意」


 先ほど返事がなかった2人から即答でお断りの返事が来た。えっ、という美大の声が小さく聞こえたがショックだったのだろう。だが、怜雄(れお)は能力的にそういうタイプなのかと思っていたが、まさか梨花(りか)が断るとは思わなかった。()()()()()()の彼女がなぜ...。

 

 「僕は援護がないと厳しい能力なので美大さんに協力しますよ」


 玲一が美大のショックを受けている様子を気にしてか、協力側についた。あっ、まだ俺返事してないな。俺も能力的に援護が欲しいので協力しようかな。それに年下2人だけで戦わせるのも申し訳ないし!これは断じて年下好きとは違うぞ!年上の義務としてだ、うん!っと自分を納得させる。


 「俺も協力する。よろしくな美大ちゃん、玲一君!」


 えっへんと仁王立ちし2人の前に出る。如何せん上の立場になったことがないからどう扱っていいか分からん!

 すると、5人の前に1機の3mはあろう狼の獣型...じゃない!見た目は獣っぽいけど2本足で歩いてくる。獣型って()(())()ということか!獣は獣だけど想像していたのと違う。


 「きたきた...イヒッ」


 となりで不気味な声が聞こえた。声の主は梨花だとすぐにわかった。この子こんな子だったっけ。心配になり声をかける。

 

 「お、おい。梨花大じょ」


 フィンッと梨花の体が光そのまま獣型に一瞬で接近した。マルチホールの時に見た近衛先輩と全く同じ光源(こうげん)の能力だ。


 「まーず1機ィィイイ!」


 突然のことに一同は困惑する。だが分かることは、一瞬にして獣型の体が右からから左脚へと一刀両断されたことだ。

 すると槐は、玲一の顔の辺りがいくつもの青白い電子機器のモニター画面のようなものに覆われていて、それが観測者(ウォッチャー)の能力だと気づく。

 

 「玲一君! 今何が起こったのか見えた?!」


 玲一が梨花を凝視したまま答える。


 「守りし者(ディフェンダー)...。」

 「守りし者?」

 「梨花さんは守りし者の能力を()()()()()()()で発現させたんですよ!」


 一同が困惑している中、梨花だけ不気味に笑いその場を光の速さで立ち去って行った。それはまるで獲物を見つけた狩人のように。

こんにちは、霜月 京と申します。

まだ小説とか文章とか書くのに不慣れなのでこれから頑張っていきますので、どしどし感想・アドバイス送って下さい!

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