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人生は不幸のみ成らず~Love from the unlucky~  作者: waiver
あの家にもう一度
9/11

二度目の訪問

俺は実栞ちゃんの家へと着いた後、美香ちゃんの部屋に通された…

実栞「あの…いきなりなんてすけど…」

旭陽「うん」

実栞「私の過去の話…聞いてもらってもいいですか?」

旭陽「過去?」

実栞「はい、私の…」

旭陽「いいよ、話して?」

実栞「はい…」

旭陽「…」

実栞「私…中学校の時から虐められてたんです…」

実栞ちゃんがゆっくりと話を始めた

旭陽「…」

実栞「気に入らないって言われて…髪の毛を切られたりとか、教科書燃やされたりとか…」

実栞「…毎日、家の近くの公園で泣いてました…」

実栞「でも、その時にある人が助けてくれたんです」

声のトーンが少しだけ上がった

実栞「私…凄く嬉しかった…」

実栞「でもその人は、私を庇ったせいで虐められたんです…」

実栞「毎日校舎裏で殴られて…蹴られて…そして…自殺したんです…」

旭陽「えっ?」

実栞「自殺する少し前に、その人の好きな女の子がその人の目の前で集団暴行(リンチ)されたそうです」

旭陽「…そんな…バカな…」

実栞「結局、集団暴行(リンチ)された女の子は病院で意識不明の重体になったそうで、集団暴行(リンチ)したいじめっ子達は警察沙汰…」

実栞「そして、そのいじめっ子達は学校に戻ってきたけど…あの人は死んでしまった…」

旭陽「…それを…何で俺に?」

なぜそれを俺にその辛い過去を話したのか理解できなかった…

実栞「心配なんです…私のせいで旭陽さんは虐められたりしてませんか?」

旭陽「虐められてなんかないよ」

実栞「本当?」

そして俺はある提案をする…

旭陽「あぁ、だったらさ…これからは何かあったらお互いに相談しよう?」

実栞「相談?」

旭陽「うん、一人で耐えきれなくなったら互いに相談した方がいいと思うんだ」

実栞「…します…だからその時は…助けてくださいね?」

旭陽「うん…助けるよ」

実栞「…やった」

実栞ちゃんは小さくガッツポーズをした…

そして話が終わってすぐ俺は家に帰った…

しかし、実栞ちゃんが言っていたことが気になった

旭陽(俺にも虐めは来るのかな…)

新しい悩みが着々と増えるなか、今日という日は過ぎていった…

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