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すれ違い
私はお風呂から上がってまっすぐ私の部屋へと向かった…
しかしそこに彼の姿はなかった
実栞「おばさん、あの男の子は?」
おばさん「あの子ならさっき帰ったよ、親に迷惑がかかるとかで」
実栞「そう…」
あの人の名前…聞きそびれてしまった…
今度助けてくれたお礼を言いたかったのに…
実栞「帰っちゃったのか…」
時計を見るともう九時半だった…
この時私の中で、何か別の気持ちが生まれている気がした…
~旭陽~
旭陽「うわっもう九時じゃん!すっかりお邪魔しちゃって!」
おばさん「もう帰るのかい?実栞がお風呂上がるまで待っててもいいんだよ?」
旭陽「いやっもう帰らないと親が心配するんで!」
おばさん「そうかい、なら仕方ないね」
旭陽「すいませんでした」
おばさん「全然良いよ、また今度おいで?実栞も喜ぶよ」
旭陽「はい!また来ます」
おばさん「じゃあね」
旭陽「ありがとうございました」
そして俺は自分の家に帰りついた…