あの子との出会い
麻妃と別れたあと俺は一人で帰り道を歩いていた…
旭陽「雨強くなってきたな…」
急いで帰ろうとした時、声が聞こえた…
?「…て…た…て…」
旭陽「何だ?あの公園の向こう側か?」
そこに向かうとそこには雑草が覆い茂った小さな広場みたいな所があった…
そしてその広場には俺と同じ高校の制服の女の子が3人いた
しかも誰も傘をさしておらず、小刻みに動いていた…
旭陽「何をしてるんだろう?」
俺は近付こうとした時、あることに気づいてしまった
広場にいた女子高生は、盛んに足元の何かを蹴っている…
そして何かを話している…
そして蹴られている物をよく見ると…それは''女の子''だった
旭陽「おいっ!お前ら!辞めろっ!」
女子高生A「はぁ?誰こいつ?」
女子高生B「知らなーい、ヒーローのつもり?クスクス…」
女子高生C「でもこいつウチらと同じ学校じゃん?さっさ帰ろうよ。興醒めしちゃったし」
そう言い残して、3人はさっさと居なくなった…
旭陽「おい!大丈夫か!?」
俺は暴行を受けていた女の子に声をかけたが…
女の子「…」
反応がない…
旭陽「大丈夫なのか?」
だんだん不安になってきた
俺は女の子を揺さぶる形で起こそうとした
旭陽「起きろよ!おいっ!」
すると…
女の子「うっ…ゴホッゴホッ…」
女の子は目に涙をためていた…
旭陽「あっ…気付いた?良かったぁ…」
女の子「ううっ…?」
旭陽「ねえ君、どこに住んでるの?送るよ」
女の子「えっ…?…私…?…私は…近くの…保護施設…」
旭陽「えっ?それってうちの近くの所のかな…まぁ行こう!手伝うからさ」
女の子「…あり…がとう…?」
旭陽「いいよ!さあ行こう」
そう言って俺は再び傘を開いた
そして俺とその女の子は、ゆっくりではあったが、無事保護施設まで行く事が出来た…