物語の始まり
六月半ば…
旭陽「はぁ…また雨かぁ…」
俺の名前は立花旭陽
今、学校から帰ろうとしているところなのだが…
旭陽「毎日雨とかテンション下がるなぁ…」
麻妃「おーい!待ってよ旭陽!」
旭陽「おう、麻妃」
麻妃「帰るの早いよ!ちょっとぐらい待っててくれたっていいじゃんか!」
この子の名前は些昏麻妃
小学校からの幼なじみだ
旭陽「お前、友達と話してると遅いんだよ」
麻妃「そんなこと言ってるから彼女できないんだよー」
相変わらず不思議な理由をつけてくる
旭陽「関係ないだろ」
麻妃「私がなってあげようかぁ?」
旭陽「結構です」
即答で答える…
麻妃「せっかくなってあげようとしてるのに」
旭陽「だから結構だって」
麻妃「そう、ならいいよ!帰る!」
旭陽「…なんで怒ってんの?」
麻妃「別に怒ってなんかないし!」
怒ってるじゃん…
こいつを怒らせると後が大変なんだよな…
旭陽「…今日はどうしたら許してくれるの?」
麻妃「…」
旭陽「おーい」
麻妃「…」
ガン無視かよ…
だったらこっちだって…
旭陽「無視するならいいわ、じゃあな」
一人で帰ろうとする…
すると…
麻妃「一緒に…」
ほら来た…
でもここはやり返しだ…
旭陽「…」
麻妃「一緒に…ろう…」
旭陽「何?」
麻妃 「一緒に帰ろう…?」
旭陽「…はぁ…」
こうして仲直りする…
これが放課後の習慣だ
麻妃「じゃあここでね?また明日!」
旭陽「おう、また明日な」
こうしていつもの十字路で分かれる…
ここまではいつもと同じだった