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癒し

久遠トワ(くおん とわ)

女子高校生。風紀委員に所属している。

人間観察が趣味。

ラベンダー色の髪とパステルカラーの紫のような色の瞳をしていて真面目そうな見た目をしている。


星鏡ネモ(ほしかがみ ねも)

女子高校生。トワと同じクラス。

特に委員会に所属はしていない。

「ちょっと近寄りづらいよね」とよく噂されている。

深緑色の髪にエメラルドグリーンの瞳をした、自然を象徴しているような見た目をしている。


棚裏ネリネ(たなうら ねりね)

主人公と同じクラスの男子高校生。トワと同じく風紀委員に所属している。

人間の感情や考えていること見抜くのが得意。

大体の人をフルネームで呼ぶ。

パステルカラーの水色のような髪色をして、深い海を映すような青色の瞳をしている。

公園へ向かう足が鉛のように重い。鼓動も早くて、息が上手く吸えない。呼吸困難になりそう。

でも、待ち合わせ場所の公園に辿り着く前に星鏡と鉢合わせになってしまうのは防ぎたい。

そう思って走って待ち合わせ場所へ向かう。



水飲み場で軽く水を飲み、呼吸を落ち着かせた。しかしどんなに深呼吸をしても心臓はバクバクしていて息苦しい。

(怖い……)

必死に深呼吸しながら地面を見ていると、心配する声が聞こえた。

「え!?ちょっと、だ、大丈夫……?」

声がした方向を見るとそこには星鏡がいた。目は大きく開いていて、俺の方をしっかり見てくれている。

いつもすぐに目をそらされてしまうから、なんだか嬉しく思ってしまった。

「ごめんごめん!大丈夫だよ!!」

笑顔を作って星鏡を安心させるためにそう言った。

「でも、辛そうだよ…?さすがの私でもわかる」少しづつ歩いて、俺の近くに来てくれる。心配してくれる申し訳なさより、俺のことを見てくれるという嬉しさの方が勝ってしまう。

ずっとこのままでいたかったが、星鏡にこれ以上無理をさせてしまうのが嫌だったため、ベンチに座ろうか、と提案する。

「まぁまぁ、自分のことは気にしないで!とりあえず、ベンチ座ろうか?」

「………わかった」

星鏡はいろいろ何かを言いかけようと口がぱくぱく動いていたが、最終的にはそう了解してくれた。



「それで、何話そうか」

星鏡は目線を下に向けたまま。でも星鏡から話すことを提案してくれたから、話してくれることを待つ。

「………棚裏さんさ、昔と変わったよね」

"昔と変わったよね"には嬉しさもあった。けど『棚裏さん』と呼ばれたことがそれ以上にショックだった。

(いや、まあ自分も同じようなことしてるんだけど)

自業自得だと思い、諦める。

「昔は"俺"って言ってたのに今は"自分"って言ったり。みんなをフルネームで読んでたり。もうなんか、冷静って感じになったよね。紳士な人みたいなさ」

自分の深いところに触れられて、俺は思わず黙り込む。でも星鏡が俺のことを考えてくれているみたいで、嬉しかった。

(そんなこと、考えてくれてたんだ)

すると星鏡は口元に手を当ててクスッと笑った。

「だいぶ印象変わっててびっくりしちゃった」

目線を上げて、俺の方を見て笑ってくれた。

「……好き」

今、自分は何を言った?なんで今そんな言葉が出てくる?

絶対今言うことじゃない。というか、言ってはいけない言葉だったのに。なんで、なんで……

そう責めてたらはっと我に返り、言葉をなんとか取り消そうと星鏡の方を見た。

「あえっと、違っ……」

え……星鏡の顔、めっちゃ赤い……

すると星鏡は俺の手を握ってくれた。とても、あったかい。

星鏡は下を向いていて、どんな表情をしているかわからない。けど、耳を赤らめていることだけはわかった。

そんな星鏡がとても愛おしくて、抱きしめたくなる。でもなんとかその衝動を抑えるように目線を下に向けた。

(なんで……なんでこんなに癒されちゃうんだろ……)

バクバクしていた心臓は落ち着き、呼吸も上手くできるようになっていた。

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