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託したこと

久遠トワ(くおん とわ)

女子高校生。風紀委員に所属している。

人間観察が趣味。

ラベンダー色の髪とパステルカラーの紫のような色の瞳をしていて真面目そうな見た目をしている。


星鏡ネモ(ほしかがみ ねも)

女子高校生。トワと同じクラス。

特に委員会に所属はしていない。

「ちょっと近寄りづらいよね」とよく噂されている。

深緑色の髪にエメラルドグリーンの瞳をした、自然を象徴しているような見た目をしている。


棚裏ネリネ(たなうら ねりね)

主人公と同じクラスの男子高校生。トワと同じく風紀委員に所属している。

人間の感情や考えていること見抜くのが得意。

大体の人をフルネームで呼ぶ。

パステルカラーの水色のような髪色をして、深い海を映すような青色の瞳をしている。

休みが終わって月曜日、今日はネリネくんと一緒に登校した。

聞いてほしいことがあるらしい。

(先週私の話を聞いてくれたからそのお礼にでもなればいいな)

そんな思いで待ち合わせ場所に行った。

「ごめーん遅れた!」

「全然遅れてないよー!なんならまだ集合予定時間の5分前だよ笑」

「嘘!?なら5分以上前からいたなんて、ネリネくんは相変わらずしっかりしてるね」

「いやいや〜。早く久遠トワと星鏡のことについて語りたくてね、つい早く来ちゃった」

ネリネくんの瞳、太陽の光にあてられてキラキラと輝いている海みたい。

「嬉しいなぁ、語り合お語り合お!でも、まず聞いてほしいことってなに?」

そう問いかけたとき、ネリネくんの視線が下を向いた。唇に力が入っている。

するとすぐに目線を上げ直し、真っ直ぐな瞳でこちらを見た。

「星鏡が……最近危ない気がする」

「………え?」

ネモちゃんが危ない…?どういう意味で……?

「昨日ちょっと買い物に行ってたんだ。そのときに1人でいる星鏡を見かけて。歩く早さがすごくゆっくりで、疲れているように見えたんだよね……」

先週ネモちゃんと話した内容をふと思い出した。

私も、ネモちゃんが疲れているように見えた。

しかも私と同じでネモちゃんのことが好きで、よく見てるネリネくんがそういうなら……

「ネリネくんもやっぱりそう思う…?」

「久遠トワも気づいてたか。それなら話は早い。これは久遠トワにしか任せられないことでさ」

「私にしか任せられないこと?」

「まず、多分だけど星鏡は自分が平気だって、これが普通だって本気で思ってる。だから星鏡の親でさえ余計に気づけない」

(そんな貴重な情報をライバルの私に言うなんて、ネリネくんはほんとに"自分じゃどうすることもできない"って思ってるんだ…)

「そっか、だからネモちゃんは私を心配できたのか……」

眉頭に力が入っていて困っているような顔に見える。でも、たしかに微笑んでいた。

「優しいところは変わらないんだな……あ、ごめん。話がそれた」

ネリネくんはどうしてそんなに感情を押し殺しているんだろう?

でも本人は気づいてないだろうけど、ネモちゃんを心配する言葉が多いから"ネモちゃんが好き"っていう感情が滲み出してる。

「それでさ、星鏡と一緒にいてあげてほしいんだ。星鏡は今は1人でいる選択をしているけど、ほんとは誰かと一緒にいたいと思ってると思う…全部勘だけどさ……」

「もちろん、任せて」

間髪を入れずに私はそう言った。が、個人的にはネリネくんがネモちゃんの隣にいてあげるべきだと思ってる。

でもそうすると挨拶運動のときや席替えのときと同じようなことが起こってしまいそうだったからネリネくんの思いを受け継ぐことにした。

「ありがとう」

ネリネくんは制服を掴んでいた手から力が抜けていた。



授業中、私はずっと考えていた。

(まずはネモちゃんと話す機会があればな……)

(……あ!そういえば!夏祭りがあるじゃん!夏祭りまであとちょっとだし誘ってみようかな)

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