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人混み

久遠トワ(くおん とわ)

女子高校生。風紀委員に所属している。

人間観察が趣味。

ラベンダー色の髪とパステルカラーの紫のような色の瞳をしていて真面目そうな見た目をしている。


星鏡ネモ(ほしかがみ ねも)

女子高校生。トワと同じクラス。

特に委員会に所属はしていない。

「ちょっと近寄りづらいよね」とよく噂されている。

深緑色の髪にエメラルドグリーンの瞳をした、自然を象徴しているような見た目をしている。


棚裏ネリネ(たなうら ねりね)

主人公と同じクラスの男子高校生。トワと同じく風紀委員に所属している。

人間の感情や考えていること見抜くのが得意。

大体の人をフルネームで呼ぶ。

パステルカラーの水色のような髪色をして、深い海を映すような青色の瞳をしている。


雛罌粟 スミレ(ひなげしスミレ)

ネリネと中学からの友人。

しかもネモの幼馴染である、男子高校生。

クラスは違うが、ネリネとは関わりはある。たまに一緒にゲームしたりする。

ネリネとスミレの間ではネモのことが好きだと言うことは共有しているほどの親友。

「ネモちゃんはなにか食べたいのある?」

花火会場につき、屋台を見ていたらそう聞かれた。

わたしは迷いつつ、ふと目に入ったいちご飴の屋台を見る。スミレくんに質問されていたのを忘れて、いちご飴に意識を奪われる。

するとスミレくんはニヤッとして

「ふふーん、ネモちゃんよだれ垂れそうだよ?

そんなにいちご飴が食べたいのかい?」

私はハッと我に帰った。油断した顔を見せてしまった。さっきの私の顔絶対怖かったよね……。

「えっ、あ、えっと」

言葉に詰まってしまった。

でも、スミレくんは小さな頃から一緒にいてくれて私を裏切らないでいてくれてたし、少しだけ信用してもいいかな。

周りに人が多いからか普段みたいにちゃんとした判断を下せないようになってしまった。

「……うん、いちご飴好きで」

「じゃあ買おー!!俺もいちご飴食べたい!」

すごく明るくて、思わず口元が緩んだ。

「やった!買おっか」

そう言って、いちご飴を買うために並んだ。



しかし、なかなかの長列で時間がかかりそう。

「いちご飴ってすごいねー!こんなに人気なんだ」

「だね!でもりんご飴とかも売ってるっぽいから、それもありそうだね」

「りんご飴かぁー!夏祭りといえばりんご飴!って感じもあるもんね」

相槌を打とうとした、でも視界に入ってしまった。

———棚裏さんと久遠さんが。

(あ……)

思わず地面を見る。鼓動が早くなってきた。

(2人って恋人同士なのかな。だとしたら私のやってきた行動って最低じゃない??だってあれは……最低だ)

「ネモちゃん?」

スミレくんの無邪気な声が聞こえてハッとした。

「ごめんね、なんでもないよ」

微笑んで誤魔化す。

「あっちに棚裏さんたちがいてさ」

手のひらを向けて方角を指した。

「ほうほう、視力が悪すぎて見えないや!眼鏡取り出すね!」

そう言って眼鏡をショルダーバッグから取り出し、眼鏡をかけた。

その瞬間。

「「……!?!?」」

棚裏さんと久遠さんが手を繋いだ。

棚裏さんが手を引っ張って久遠さんとどこかへ向かっていた。

久遠さんは笑ってた。すごく、かわいく笑ってた。棚裏さんの表情は見えなかったけど、耳が赤かった気がした。

私は裸眼ではぼやけてなにも見えないけど、コンタクトレンズをつけているからよく見えた。

スミレくんはまだ向こうを見つめている。

私はどうしたら良いか分からず、必死に頭を回転させた。

(ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……)

私は最初から、邪魔者だったんだ。

無意識にスミレくんの横顔を見る。

顎に手を当てて、目を閉じて何かを考えていそうだった。

(みんな、なに考えてるんだろうな)

人混みでザワザワしていて煩わしかったけど、今はなぜか虚しい音に聞こえた。

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